中国映画界の巨匠 謝晋監督が死去

[ 2008年10月18日 18:24 ]

 中国の文化大革命の苦難を描いた映画「芙蓉鎮」(1987年)などで知られる中国映画界の巨匠、謝晋(しゃ・しん)氏が18日、浙江省上虞市で死去した。84歳だった。

 母校の中学校の百周年記念式典に参加のため上虞市内のホテルに宿泊中、室内で死亡しているのを従業員が発見した。死因は不明。心臓病を患っていたとされる。

 「最後の貴族」(89年)「乳泉村の子」(91年)「阿片戦争」(97年)など、中国の曲折した歴史を題材にした作品が内外で高い評価を受けた。

 23年、上虞市生まれ。南京国立演劇専門学校を卒業した。94年には中国初の私立の映画俳優養成所「上海謝晋・恒通スター学校」を設立、人材育成にも尽力した。

 黒沢明監督の影響を受けたとされ、80年に中国映画代表団として訪日。2006年12月にも映画祭参加のため訪日しており、日本映画界との交流も多かった。(共同)

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2008年10月18日のニュース