崔洪万、今度の敵は「特命係長」

[ 2008年10月3日 06:00 ]

 「K-1」で活躍する身長2メートル18の韓国人選手・崔洪万(チェ・ホンマン、27)が、高橋克典(43)主演の「特命係長 只野仁 最後の劇場版」で映画に初出演する。バラエティー番組の経験はあるが、本国を含め演技するのは初めて。只野を追い詰める殺し屋役で、撮影では高橋と実際に殴り合う“ガチンコ勝負”を披露。「僕の顔にも注目して」と俳優業を楽しんだ。12月6日公開。

 昼の窓際係長から一転、夜は無敵の男に変身する只野仁に、最大の敵が立ちはだかった。大ヒットドラマの劇場版のPRコピーは「死ぬな!只野!!」。崔洪万演じる殺し屋との死闘は、まさに文字通り生死をかけたクライマックスになる。

 崔は8月、都内のスタジオなどで行われた約1週間の撮影に参加。先月27日に地元ソウルで行われた「K-1ワールドGP」ではモロッコのバダ・ハリに無念のTKO負け。それでも、撮影時期はその試合に向けたトレーニングの真っ最中で、鋼のようなボディーで登場。1メートル75の高橋を上から見下ろした。

 テレビシリーズには格闘家の角田信朗(47)、プロレスラーの高山善廣(42)が敵として出演しているが、崔洪万は規格外。本番では実際のように殴り合い、高橋は「ボウリングの球で殴られたようなパンチだった」とそのパワーに仰天。高橋の首を絞め上げるシーンでは、スタッフが心配するほど迫真の演技だった。一方の崔は「高橋さんは体をしっかり鍛えていたので変に気を使ったり、心配することなくできた」と涼しい顔だった。

 2人は初対面だったが、高橋が格闘技好きということもあり、すぐに意気投合。休憩中は高橋が巨人のボディーにパンチを連打するなどしてふざけ合った。高橋は「ただ大きいだけでなくチャーミング。この映画にいい効果を出してくれる」と喜んでいた。

 崔洪万も初の演技を楽しんだ様子。「表情をたっぷり使って演じているので、アクションシーンだけでなく、僕の顔にも注目してください」と、“大物”ぶりを発揮した。

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2008年10月3日のニュース