三田佳子「三丁目の夕日」の“舞台”散策

[ 2008年10月3日 06:00 ]

射的で遊ぶ(手前から)三田佳子、国分佐智子、須藤温子、篠田三郎

 スポニチ創刊60周年記念事業のひとつ、明治座11月公演「三丁目の夕日」のPRイベントが2日、東京・デックス台場ビーチの「台場一丁目商店街」で行われた。主演の三田佳子(66)ら出演者4人が、昭和の街並みが再現された同商店街を散策。物語の設定は昭和30年代前半で、三田は「稽古を前にいい感じがつかめました」と手応えを得た様子だった。

 イベントに参加したのは、物語の中心となる「倉田家」のメンバー。母親役の三田をはじめ、父親の篠田三郎(59)、長女の国分佐智子(31)、次女の須藤温子(24)の4人が、舞台衣装を身に着けて登場した。
 駄菓子店や食堂、縁側などが立ち並び、昭和30年代の下町の雰囲気が堪能できる同商店街は、02年10月にオープン。菓子や玩具などを打ち落とす射的では、「大好きなんです」と国分が一番最初に景品をゲットした。三田は10発以上打ち込んだが不発。「格好だけはつけられても中身が伴わない。私の人生みたい」と弱気な発言も。
 落ち込む妻の代わりに篠田が躍起になって景品をゲットして、夫婦の絆(きずな)を深めた!?国分は「この家族でここを歩けてよかった」。須藤も「すてきな家族。違和感なく演じられそう」と笑顔で話した。
 物語の時代は、昭和33年の下町。三田は当時、高校生。「国分さん(が演じる役柄)と同じぐらいの年だった。ということは私は当時の母を演じるのね」と感慨深げ。「ちょうど高度経済成長の始まるころ、昭和の母親たちはたくましくて明るかった。舞台ではそういう時代背景も踏まえて演じたい」と意気込んだ。
 原作は、映画化もされて大ヒットした西岸良平氏の漫画「三丁目の夕日 夕焼けの詩」。今回が初の舞台化で、「逃亡者」(04年)、TBSのドラマ「いま、会いにゆきます」(05年)などを手掛けた飯野陽子さんが脚本を担当する。スポニチ創刊60周年、明治座創業135年記念の公演で、11月3日から同28日まで全40回上演される。

続きを表示

2008年10月3日のニュース