「鼻毛ボー」初日９８％の人が買えず

　謎の美女シンガー、ジョンジョリーナ・アリー（２０）が２４日に発売したデビューシングル「鼻毛ボー／ＡＳＨＩＫＵＳＡＩ」が話題を呼んでいる。

　「いったいいつからその状態、耳毛ボー。お手入れしてしてお手入れしてして、鼻毛ボー」（「鼻毛ボー」の歌詞より抜粋）。ゆるいレゲエサウンドをバックにこうした歌詞をクリアな声で歌い切る。このギャップと現実的な歌詞がウケて、ＣＤ発売前にも関わらず曲をオンエアしたＦＭ、ＡＭ局には問い合わせ殺到。８月８日にＹｏｕＴｕｂｅに公開された「鼻毛ボー」のＰＶは、再生数８万８６８０（９月２６日現在）を記録。朝の情報番組に取り上げられるなどブームの兆しを見せている。

　ハリウッドの女優にいそうな名前だが、所属レコード会社ビクターエンタテインメントのプロフィールをチェックするとジョンジョリーナの生まれは「アルメィニヤ共和国」。アルメニア人演奏家の父ヴェンジョリーナと日本人の母の間に生まれたハーフなのだ。

　ジョンジョリーナの公式ブログ「ジョンジョロリン」によると、ＣＤ発売日には予想された購買者の９８％が在庫切れで買えなかったという。これは“営業のビクター”の予測を上回る大きな反響。プロデューサーを務めるワシャシャスキー兄弟は、彼女のブログを借りて２５日付の更新で「ビクターが出荷した初回生産枚数がみなさまのニーズに比べて極端に少なかったため、このような事態に陥りました」と謝罪するまでに至った。

　「ぽっぽぽぽぽぽ――」で一躍有名になった鼠先輩や「崖の上のポニョ」など“脱力ソング”の当たり年。ジョンジョリーナもブログで「わちきは鼻毛高価でいろんな仕事が笛取りまんねん！素晴らしかことですわーーー」（原文まま）とコメントしており、自分に流れが来ていることをひしひしと感じているようだ。