田村正和「高校生以来」の短髪披露

[ 2008年9月16日 06:00 ]

 田村正和(65)、富司純子(62)が、作家の故城山三郎さん夫妻を演じることになった。城山さんの著書「そうか、もう君はいないのか」が、TBSでスペシャルドラマ化されるもの。田村は役作りのため、髪の毛を切り「高校生以来」というヘアスタイルで収録に臨んでいる。放送日は未定。

 田村はトレードマークとも言える長い襟足の髪の毛を約5センチカット。「高校生の時以来」というヘアスタイルで、初めての作家役にチャレンジしている。これまでは黒く染めることが多かった白髪も、自然のままにして初老の雰囲気を醸し出している。

 「そうか…」は、昨年3月に死去した城山さんが、00年に先立たれた妻容子さんへの思いをつづった回想録。城山さんが亡くなった後、昨年12月に神奈川県茅ケ崎市の自宅書斎で遺稿が見つかった。

 容子さんの父親から交際を反対されながら、結婚に至った恋愛秘話や、苦労の多かった新人時代に容子さんのおおらかさに励まされたこと、がんと判明した妻への悲しみなど、半世紀に及ぶ夫婦のこまやかな愛情が描かれている。

 今年1月に新潮社から単行本化され、大反響を呼ぶ中、テレビ局や映画会社など18社が映像化をオファー。その中でもひときわ熱心に交渉してきたTBSが選ばれた。ドラマは2時間を超える特別版で放送される。

 八木康夫プロデューサーは「あきらめずに交渉したかいがありました。ドラマは原作通りというわけではなく、オリジナルのエピソードも加えてより一層深く夫婦の絆(きずな)を表現していこうと思っております」と抱負。田村、富司の起用については「演技力があり、華がある役者さんということを考えた時、2人の名前がすぐに挙がった。包容力のある夫と天真爛漫(らんまん)な妻という役どころもピッタリだと思った」と説明している。

 ≪勘太郎と長澤が若き日演じる≫城山夫妻の回想シーンに出てくる若いころの2人を演じるのは、中村勘太郎(26)と長澤まさみ(21)。一橋大の学生だった城山氏が、故郷の名古屋市内の図書館で容子さんに偶然出会い一目ぼれ。1度別れながら、再会し結婚に至る純愛劇が描かれる。ほかに、城山夫妻の娘・井上紀子さん役で檀れい(37)らが出演する。

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2008年9月16日のニュース