寅さん十三回忌…初代マドンナ“夢をありがとう”

[ 2008年8月3日 06:00 ]

 映画「男はつらいよ」シリーズの寅さん役で人気があった故渥美清さん(享年68)の十三回忌の献花式が2日、東京・柴又の「葛飾柴又寅さん記念館」で行われた。

 献花式では、地元の葛飾区立中学吹奏楽部の生徒が「男はつらいよ」のテーマ曲などを演奏。山田洋次監督(76)や、初代マドンナ役で出演した女優の光本幸子(64)のほか、一般のファンが参加した。
 山田監督は遺影を見ながら「渥美さんは、セミのぬけがらのように寅さんを残して、どこかへ消えてしまったのかな」とあいさつ。光本は「(亡くなったのは)ついこの間のような気がする。私や皆さんの中で寅ちゃんは消えないと思う。夢をありがとう」と語った。式後、山田監督はあらためて「もっと長生きしてほしかった。これまでもそうだが、渥美さんに褒められるような映画をつくることが目標」と話した。
 今年はシリーズ第1作が公開されて40年目のメモリアルイヤー。記念の特集上映のほか、8月27日は柴又の帝釈天で野外上映会が開かれる予定だ。

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2008年8月3日のニュース