拓郎“元気です” 10カ月ぶり公の場

[ 2008年8月3日 06:00 ]

歌碑の除幕を終え、花束を振って歓声に応えるフォーク歌手の吉田拓郎

 フォーク歌手の吉田拓郎(62)の名曲「今日までそして明日から」の歌碑が母校の広島修道大(広島市安佐南区)に建立され2日、除幕式が行われた。拓郎は昨年10月に体調を崩し全国ツアーを中止して以来、約10カ月ぶりの公の場。全国から駆けつけた熱烈なファン800人を前に「みんな元気でいてください」と笑顔で呼びかけた。

 黒いポロシャツにジーンズ姿の拓郎が登場すると、ファンから「お帰り~」の大歓声。わたしは今日まで生きてみました…の歌詞が歌碑を前に「暑いところ申し訳ない。みんな元気でいてください」とあいさつ。手渡された花束を誇らしげに振ってみせた。
 昨年10月、全国ツアー中に「慢性気管支炎」と「胸膜炎」を併発させ今年1月まで予定していた計19公演を中止。2月にニッポン放送「吉田拓郎のオールナイトニッポン」で仕事復帰したが、ファンの前に姿を現すのは約9カ月ぶり。この日は全国から約800人の熱烈なファンが集まり、復帰を祝った。
 拓郎はこの日、両親の墓参りのため広島市を訪問。以前から同大の学長から「式典に参加してほしい」とオファーがあり、懐かしい母校へ足を伸ばした。スケジュールの都合で除幕式後すぐに会場を後にしたが、その後、会場の全員で同曲を合唱する盛り上がりぶりだった。
 同曲は拓郎が広島修道大の前身、広島商科大在学中に製作。71年にシングルで発売。歌碑は同大が2年後に開校50周年を迎えるための記念事業として建てられた。幅3・2メートル、高さ90センチのステンレス製で、刻まれたタイトルとサインは本人の直筆。関係者によると、コンサートなどの本格復帰は年明けになる見込みだ。

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2008年8月3日のニュース