国民的美少女“実の祖母”幼少期演じた

[ 2008年5月12日 06:00 ]

 国民的美少女コンテストから飛び出した宮崎香蓮(14)が吉永小百合(63)主演の映画「まぼろしの邪馬台国」(監督堤幸彦、11月公開)に出演した。邪馬台国探しに奔走した盲目の文学者宮崎康平氏(故人)和子さん(78)夫妻を描く人間ドラマで、香蓮にとっては実の祖父母の物語。吉永演じる和子さんの若き日に起用されたもので「おばあちゃんも喜んでくれました」と目を輝かせた。

【ゴクミ再来!宮崎香蓮が香港デビュー


 映画「チェスト!」でいきなりヒロインデビューを飾り、出品された香港のフィルムマーケットでも評判を呼んだ香蓮。放送中のNHK連続ドラマ「バッテリー」に続き、今度は実の祖母の幼少期に体当たりした。
 宮崎夫妻は香蓮にとって父方の祖父母に当たる。1980年に62歳で亡くなった康平氏に抱っこしてもらうことはできなかったが、地元の長崎県で命日に開催される「康平忌」や和子さんから聞かされる話で祖父の偉大さは感じて育った。香蓮の女優デビューを聞きつけた堤監督らのラブコールで出演が決まった。
 「(祖母の)幼少期を演じるのは不思議な感じでした。祖母から“おじいちゃんは厳しくて、めちゃめちゃな人だった”(笑い)と聞きましたが、晩年光を失った祖父の目となって支えたおばあちゃんの生きざまは素晴らしいと思います」
 29年、父の赴任地である北朝鮮の平壌で生まれ、46年に中国を経由して日本に引き揚げてきた和子さん。その後、NHK福岡放送局に入り、ラジオ番組で出会ったのが康平氏。映画は「まぼろしの邪馬台国」で第1回吉川英治文化賞を受賞した宮崎夫妻の波乱の人生を描くもので、香蓮は引き揚げ前の和子さんをもんぺ姿で熱演。孫の出演に和子さんは目を細めた。
 祖父役を演じた竹中直人(52)、そして同一人物を演じることから絡みはなかった吉永とは東京・大泉の東映撮影所と島原ロケで対面。「おふたりには優しく接していただきました。吉永さんは心遣いが細やかで、女優さんとしてはもちろん、1人の女性としても尊敬してます」と感激の表情。女優の道を歩き始めたばかりの香蓮にとっては大きな出会いとなった。

 ◆宮崎 香蓮(みやざき・かれん)1993年(平5)11月20日、長崎県島原市生まれの14歳。06年8月の第11回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞に輝き、芸能界入り。島原在住で地元の中学3年生。趣味はバレエ。「邪馬台国はもちろん九州にあった」と力説。1メートル56、血液型A。

続きを表示

2008年5月12日のニュース