勘三郎“大ねずみ”にまたがり宙乗り

[ 2008年4月2日 06:00 ]

「浮かれ心中」のクライマックスでネズミにまたがり宙乗りする中村勘三郎

 歌舞伎俳優の中村勘三郎(52)が2日、東京・銀座の歌舞伎座で初日を迎える「四月大歌舞伎」で“ちゅー乗り”を披露する。夜の部の演目「浮かれ心中」で、クライマックスにネズミのハリボテにまたがり宙乗り。バックの音楽も、三味線と太鼓によるディズニーの名曲「イッツ・ア・スモール・ワールド」というユニークな演出だ。

 通し稽古が1日に行われ、勘三郎は6年ぶりとなるネズミの乗り心地を最終チェック。「今年は子年(ねどし)だし、ちょうどいいね」と開幕が待ちきれない様子。
 この演目は、井上ひさし氏の直木賞受賞作「手鎖心中」が原作。劇作家を目指す商店の跡取り息子(勘三郎)が話題作りのため電撃結婚、心中しまでてしまう物語。「目立ちたがり屋の“メディアジャンキー”の話なんて、いまっぽくない?歌舞伎初心者にも楽しんでいただけます」と来場を呼び掛けた。26日まで。

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2008年4月2日のニュース