杏里出す!「悲しみがとまらない」続編

[ 2008年4月2日 06:00 ]

 デビュー30周年を迎えたシンガー・ソングライターの杏里(46)が、代表曲「悲しみがとまらない」のアンサーソングを製作した。曲名は「もう悲しくない~No More Loneliness」。「悲しみが…」に登場する男女の“その後”を歌い、新曲としては約3年ぶり。メモリアルイヤーの記念シングルとして9日に発売する。

 ♪I Can’t stop The Loneliness こらえきれず…。
 この歌い出しが有名な「悲しみがとまらない」(作詞康珍化、作曲林哲司)は83年発売のヒット曲。25年を経てアンサーソングが完成した。
 きっかけは昨年11月に迎えたデビュー30周年。初カバーアルバム「tears of anri」を製作し、タイトル通り「涙」や「別れ」をテーマに11曲を収録。その際に「悲しみがとまらない」をセルフカバーした。
 親友に恋人を紹介したところ、移り気な彼氏を奪われてしまい、何度悔やんでも悲しみがとまらないという悲恋の歌。メリハリを効かせて歌い上げることでノリのいいポップナンバーには仕上げているが、あらためて吹き込んでみて、救いようのない悲劇を実感したようだ。
 「このカップルをなんとかしなきゃ」。ファンからも「ハッピーエンドの歌が聴きたい」という要望も多かったことから「2人はもう悲しくない」というテーマで自ら作詞作曲した。
 再会し、よりを戻した男女という設定。
 ♪あなたにまた出逢えた 奇跡に感謝している――。
 一転してハッピーエンドな歌詞は、失恋の歌が多い杏里作品の中で飛び抜けて前向き。今後のアーティストとしての方向性を示した曲になりそうで、私生活の幸せが作品に出ている。
 恋人で米国の大物ギタリスト、リー・リトナー(56)とは昨年夏に破局報道があったが、本紙の取材では順調に愛をはぐくんでいる様子。杏里は「デビュー30周年を迎えた感謝とあらたな気持ちを込めて作った」と説明。「聴いていただいて“その後の2人”を温かく見守ってもらえれば」と話している。

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2008年4月2日のニュース