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佐々木尽、壮絶失神KO負け!無敗王者の左フックに大の字ダウン…起き上がれず担架で搬送される

[ 2025年6月19日 21:00 ]

プロボクシング WBO世界ウエルター級タイトルマッチ   王者 ブライアン・ノーマン(米国)<12回戦>同級2位 佐々木尽(八王子中屋) ( 2025年6月19日    東京・大田区総合体育館 )

<WBO世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦 ブライアン・ノーマン vs佐々木尽>5回、強烈なパンチを受け、倒れた佐々木(撮影・松永 柊斗) 
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 世界初挑戦の佐々木尽(23=八王子中屋)は王者ブライアン・ノーマン(24=米国)に5回46秒、KOで敗れ、日本人初のウエルター級世界王者は誕生しなかった。日本勢“未到”のウエルター級では36年ぶりの国内世界戦で、日本勢5人目、通算6度目の挑戦だったが、大金星は挙げられなかった。

 いきなり無敗の王者の強さを見せつけられた。1回開始45秒、左フックでダウンを喫すると、立ち上がった直後にまたも左フックを食らって2度目のダウン。それでも果敢に打ち返し、ゴングを聞くと笑みを浮かべた。
 
 2回は落ち着きを取り戻し、ガードを固めながら積極的に前に出た。パンチを受けながらも王者の顔面をとらえる場面が増えた。

 3回は王者の破壊力のある両フックを受けながらも、闘志は衰えない。左フックなどで対抗した。

 4回は左ボディーを差しながらチャンスをうかがう。接近戦から左フックで王者の顔面をとらえる場面もあったが、5回開始直後に悪夢が待っていた。

 ノーマンの狙いすました左フックをあごにうけて受けてダウン。あおむけに倒れ、陣営からタオルが投げ込まれて試合が終わった。そのまま起き上がれず、担架に乗せられてリングを後にした。

 元々は“内股”を得意技とする柔道少年だった佐々木は、小5から中3までボクシングと両立。都大会2位に入る実績もあったが、高校入学と同時にボクシング一本に絞り、18年にプロデビューした。2度の計量失敗や左肩の負傷を乗り越えてWBOアジア・パシフィック・王座や東洋太平洋王座を勝ち取り、プロ22戦目で挑戦すら難しいとされるウエルター級での世界戦を実現させた。

 今年3月に米ラスベガスで行われたノーマンの防衛戦で挑戦状を直接手渡し、宣戦布告。今月12日の公開練習では自身の等身大パネルを破壊するなど、型破りなパフォーマンスを次々と披露してきた。前日計量後には、「勝つ確率は100(%)」と話すなどビッグマウスを連発。「日本ボクシング界の歴史を変える」と意気込んでいたものの、3月から続く日本人の日本人の世界挑戦連敗は6に伸びた。

 それでも伝統の階級で無敗の世界王者とぶつかり合った23歳の物語はまだ序章。未来は明るい。歴史を塗り替えるため、この敗戦を糧に世界再挑戦の時を待つ。

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