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【浜田剛史の目】佐々木は初回のダウンで歯車が狂った 冷静に試合を運んだノーマンは「うまい」王者

[ 2025年6月19日 22:21 ]

<WBO世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦 ブライアン・ノーマン vs佐々木尽>1回にダウンした佐々木(撮影・松永 柊斗) 
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 この試合では佐々木よりノーマンの方が強かった、というひと言だ。佐々木は、初回に出ていった途端にダウンをしてしまい、歯車が狂った。気負いもあっただろう。相手に冷静に試合を運ばれた。

 佐々木はノーマンの右を左でブロックし、左フックを返す作戦だったと思う。実際にダウン後に左を当てていたが、ノーマンの右でバランスを崩したり、ダウンのダメージでパンチ力も落ちた。佐々木の一発には期待もあったが、残念だった。

 ノーマンは「強い」というより「うまい」選手だ。初回に2度ダウンを奪っても無理をせず、相手を十分に弱らせてから倒しにいったように、一発よりも連打で倒すボクサーで、よく研究もする。打たれ強いタイプでもなく、佐々木が勝てない王者ではなかった。

 ノーマンは現状でウエルター級で飛び抜けた存在ではない。佐々木にとっては、世界戦を経験したことが最も重要だと思う。同じ失敗をしないように練習をし、再び世界を目指してほしい。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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