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初代タイガーマスク・佐山サトル氏「僕にとっては一生の師匠」

[ 2022年10月2日 04:15 ]

アントニオ猪木さん死去

97年4月、初代タイガーマスク・佐山サトル氏が新リングネーム「タイガー・キング」として猪木さん(右)と会見
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 80年代の新日本の黄金時代を支えた初代タイガーマスクの佐山サトル氏(64)は本紙の取材に「凄くショック」と残念そうに話した。猪木さんとは1、2週間前に電話で会話したが「声にはいつもの力がなかった」という。かつては付き人を務めたこともある佐山氏は、一時は猪木さんの元を離れた。

 それでも「僕にとっては一生の師匠」と尊敬の念を抱く。猪木さんは「燃える闘魂」のイメージが強いが「本当に優しい人。怒られたことは一度もなかった」と述懐。佐山氏自身もパーキンソン病の疑いで闘病生活を送っており「大きな柱を失ったが、残ったものが遺志を継いでいかないといけない」と決意を示した。

 ▼坂口征二 55年前に日本プロレスに入った時からのお付き合いで、新日本プロレスを旗揚げして2年目に自分が合流して、そこから一緒に新日本プロレスのために戦ってきました。猪木さんは、自分にはできないことをたくさん実現して、いつもプロレスのことを考えていて、あのような素晴らしいプロレスラーは見たことがありませんでした。

 ▼長州力(新日で対戦)やっと解放されましたね。リングを降りても貴方(あなた)は闘魂アントニオ猪木でした。まさに闘魂そのものでした。猪木さんどうか安らかにお休みになってください。私の中での昭和のプロレス時代はこれで終わりたいと思いますが、まだ藤波辰爾選手が頑張ってます最後まで見届けます。

 ▼高田延彦(新日で付き人)10歳の頃、テレビ画面越しに出会った全盛期のアントニオ猪木の戦う姿には身体に電気が走り鳥肌が立ち、我を忘れた。あのインパクトは50年たった現在も何ひとつ変わらないし、色褪(あ)せていない。私の人生を変えてくれた、同じ世界に引き入れてくれた唯一無二の我がスーパーヒーロー・アントニオ猪木。眩(まぶ)しすぎる強すぎるあなたには誰もかないませんでした。

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2022年10月2日のニュース