猪木さん、難病と闘い続け30日深夜に容体急変 ブラジルから駆け付けた弟・啓介さん「苦しまず逝った」
アントニオ猪木さん死去
Photo By スポニチ
猪木さんの容体が悪化したのは数日前だった。ブラジルから駆けつけた弟・啓介さん(74)によると、30日朝には一度回復し、昼には来客に対応するなど元気になった。夜には猪木さんに呼び出されて40分間2人で過ごしたという。深夜に再び悪化し、1日午前7時40分に帰らぬ人となった。啓介さんは最期について「昨夜寝てからずっと…朝、息を引き取ったという感じ」とし「苦しまずに逝ったかなと思っております」と語った。
30日には米国にいる娘の寛子さんと電話で話もし、猪木さんは周りに「寛子と話せてよかった」と言ったという。首元にはトレードマークの赤いマフラーが置かれている。
猪木さんは2018年に難病「全身性アミロイドーシス」を発症していることを告白し、闘病生活を送っていた。入退院を繰り返しながら外出ができるまで回復。所属事務所は「最近は月1回の仕事を入れていた。10月も仕事の予定があった」と明かし、本人も意欲を見せていたという。
猪木さんは1943年、横浜市生まれ。14歳でブラジルへ渡り、遠征中だった力道山にスカウトされ17歳で日本プロレス入り。60年9月30日、ジャイアント馬場さんと同日デビューを果たした。その後、日本プロレスから離脱し、72年3月に新日本プロレスを旗揚げした。NWA、AWAの大物レスラーを来日させ「王道」プロレスを貫いた全日本に対し、新日本はストロングスタイルを標榜(ひょうぼう)。タイガーマスクの起用、藤波対長州の日本人対決など斬新な企画で昭和のプロレス黄金期を支えた。さらに76年6月のボクシング、世界ヘビー級王者のムハマド・アリとの「異種格闘技戦」を実現させるなどプロレスの社会的地位向上にも貢献。「元気ですか~」「1、2、3、ダァー!」のフレーズはプロレスファン以外にも幅広く親しまれた。98年4月4日の東京ドーム大会で現役を引退。政治家としては89年に「スポーツ平和党」を立ち上げ、「国会に卍固め」、「消費税に延髄斬り」をキャッチフレーズに同年の第15回参議院選挙に比例区から出馬し初当選。史上初のレスラー出身の国会議員となった。
最近は動画投稿サイトYouTubeで闘病の様子を配信し、今年6月に新型コロナウイルスに感染したことも明らかにした。8月28日には両国国技館で日本テレビ系「24時間テレビ」に生出演。車いす姿でステージに登場したが、これが公の場での最後の姿となった。
通夜、葬儀は家族葬で営まれ、後日「お別れの会」を執り行う予定。猪木さんは生まれ故郷の横浜市内にある猪木家の墓で父・佐次郎さんらと一緒に眠ることになる。
◆アントニオ猪木(本名猪木寛至=いのき・かんじ)。1943年(昭18)2月20日生まれ、横浜市出身。一家で移住したブラジルで力道山にスカウトされ60年に帰国し、日本プロレス入団。72年新日本プロレス設立。76年ボクシングのムハマド・アリと世紀の対決。89年参院選で初当選。90年湾岸危機の際にイラクを訪問して日本人人質解放に尽力。95年北朝鮮で初のプロレス公演。98年レスラー引退。20年に心臓の病気を患っていることを公表した。
▼全身性アミロイドーシス アミロイドと呼ばれるナイロンに似た異常タンパク質が全身のさまざまな臓器に沈着し、機能障害を生じさせる病気で日本では特定疾患に指定されている。特定の臓器に限局してアミロイドが沈着する限局性とに分かれる。脳にのみアミロイドが沈着する病気の一つがアルツハイマー病。アミロイドが沈着した臓器によって症状は違い、心不全、手足のまひや腎臓の機能障害、不整脈など多岐にわたる。
≪引退試合で朗読「道」は一休和尚の詩≫猪木さんが98年4月、引退試合を終えてリング上で朗読した「道」。「この道を行けばどうなるものか…」と始まる詩で、今でも朗読シーンを記憶に焼き付けているファンは多い。「道」は新日本プロレスの道場訓。当時は東京・上野毛の道場の壁に掲げられていた。猪木さんが考えたものではなく、一休和尚の詩だ。
格闘技の2022年10月2日のニュース
-
高田延彦「神様、恩人、ヒーロー」 猪木さんと対面、感謝伝える
[ 2022年10月2日 17:58 ] 格闘技
-
藤波辰爾「人生を変えてもらった恩人」師匠・猪木さんに感謝 対面も「見てしまうとダメでした」
[ 2022年10月2日 15:17 ] 格闘技
-
ルイス・ネリが再起2戦目で3回TKO勝ち 尚弥への元挑戦者カルモナから3度ダウン奪う
[ 2022年10月2日 15:08 ] 格闘技
-
坂口征二氏「安らかだった。本当にお疲れ様でした」猪木さんと“黄金コンビ”盟友を悼む
[ 2022年10月2日 14:36 ] 格闘技
-
長州力「本当に最後までよく頑張った。凄い方ですよ」猪木さん自宅を弔問
[ 2022年10月2日 14:26 ] 格闘技
-
全日本プロレス後楽園大会でアントニオ猪木さん追悼セレモニー 永田裕志「感情的にグッとくりものが…」
[ 2022年10月2日 14:24 ] 格闘技
-
“猪木イズム最後の継承者”藤田和之「本当、感謝しかないです」涙の猪木さん弔問
[ 2022年10月2日 13:29 ] 格闘技
-
蝶野正洋「猪木さんは人生のギャンブラー」びわこボートイベントで思い出語る
[ 2022年10月2日 13:14 ] 格闘技
-
【猪木さんインタビュー(1)】アリと異種格闘技戦「世紀の凡戦と言われたが、なぜ今頃、評価されるのか」
[ 2022年10月2日 04:20 ] 格闘技
-
【猪木さんインタビュー(2)】「猪木対猪木というのもできるなら見てみたいね」
[ 2022年10月2日 04:19 ] 格闘技
-
猪木さんの“燃える闘魂”感じ続けた19分39秒
[ 2022年10月2日 04:18 ] 格闘技
-
二宮清純氏、猪木さん悼む 地球がリング「怪星」墜つ 本気の喧嘩アリ戦、挫折で得た“国益”
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技
-
“BI砲”ライバル物語 猪木さんの根底に馬場さんへの対抗心 新日旗揚げ後さまざまな仕掛け
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技
-
アリ戦“仕掛け人”新間寿氏明かす舞台裏 90億円訴訟は交渉で「チャラ」に
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技
-
アントニオ猪木さん、力道山さんと愛憎入り交じる師弟関係
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技
-
DeNA・三浦監督「オーラに圧倒された」 練習中に猪木さんの登場曲流して追悼
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技
-
猪木さん、YouTubeで「最後の言葉」 世界のゴミを消す活動に意欲も…
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技
-
猪木さん、難病と闘い続け30日深夜に容体急変 ブラジルから駆け付けた弟・啓介さん「苦しまず逝った」
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技
-
前田日明氏「プロ中のプロ」 猪木さんの8月24時間テレビ“熱演”に驚き感動
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技
-
藤波辰爾「闘魂そのもの」 猪木さんの病床見舞って最後にもらった言葉「元気ですか~」
[ 2022年10月2日 04:15 ] 格闘技



















