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前田日明氏「プロ中のプロ」 猪木さんの8月24時間テレビ“熱演”に驚き感動

[ 2022年10月2日 04:15 ]

アントニオ猪木さん死去

20年、トークショーに出席し、「1、2、3、ダーッ」を行う(前列左から)藤波辰爾、猪木さん、前田日明氏
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 新日本プロレスで猪木さんの付き人を務めた元プロレスラーの前田日明氏(63)は本紙取材に「プロ中のプロ。(8月に出演した)24時間テレビで、体が弱っても苦しさをおくびにも出さず、最後まで“アントニオ猪木”を演じきった。驚いたし、感動した」と恩師をしのんだ。

 リング上の厳しさとは対照的に、付き人の仕事でミスをしても「一切怒られたことがなかった」と優しい人柄を振り返る。シングルでの師弟対決は83年の1試合(猪木さんの勝利)だけで「今から考えると、身をもってプロレスというものを自分に伝えようとしてくれたと思う」。86年に起こしたのが“猪木襲撃事件”。セコンドに付いた藤原喜明に対する猪木さんの反則まがいのファイトに激高し左ハイキックを見舞ったもので「猪木さんは自分が顎を狙っているのを察知して、よけずにジャンプして首で(蹴りを)受けた。他の人にはできない」と天才的な受けの凄さを明かした。

 ▼蝶野正洋 (新日で付き人)まだ気持ちの整理はつかないです。我々は平成を舞台にしていましたが、猪木さんは昭和を舞台にしたスーパースターで背負っているものが違っていました。それだけのオーラがあって、責任感もありました。また努力を怠らなかったのを見てきました。最後の最後までアントニオ猪木であり、闘魂を貫かれたことには敬意の念しかありません。

 ▼武藤敬司(新日で弟子)走馬灯のように数々の思い出が溢(あふ)れてくる。きっと俺の中にも猪木イズムが流れている。「来年の引退まで精一杯頑張っていきます!」(ツイッターで)

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2022年10月2日のニュース