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V2成功の田中恒成は年内予定のフライ級卒業試合で「統一戦できれば」

[ 2019年8月25日 12:38 ]

V2成功の一夜明け会見に臨んだ田中恒成
Photo By スポニチ

 24日のWBO世界フライ級タイトルマッチで2度目の防衛に成功した王者・田中恒成(24=畑中)が一夜明けた25日、名古屋市内で会見し「KOで勝てて良かった」と改めて喜びをかみしめた。

 同級1位の指名挑戦者ジョナサン・ゴンサレス(28=プエルトリコ)から計4度のダウンを奪い、7回TKO勝ち。世界戦でのKOは昨年9月のWBOライトフライ級V2戦でパランポン(タイ)を9回TKOして以来だった。「ギアを上げて追い詰めていけば、いつでも倒せると思っていました。ポイントは正直、どうでもいいなあ、と。取られているのは分かっていました」。調整過程で8月上旬に1週間ほど発熱し、コンディションづくりに苦しんだ。試合当日は入場前から「スピードが出ない。それでもスピード勝負か、押しつぶしにいくか迷った」。それでもギアを上げた7回に指名挑戦者を3度もひざまずかせてストップ勝ち。内容に不満が残ると言うものの「(練習してきたことを出せず)反省はするけど、落ち込んでいない。いい練習してレベルアップできた」と収穫を挙げた。

 来年は4階級制覇に乗り出す方針だ。年内に予定するフライ級最後の試合について、田中は「(他団体王者との)統一戦をできればやりたい」と希望。その一方で仮に防衛戦となった場合でも「全然モチベーションは下がらない」と断言した。「目の前の一戦でモチベーションを高めてくれる相手もいるけど。まだまだ先を見ているので、レベルアップできれば、それでいい」。将来的に5階級制覇を目指すだけに、心にスキが生じることはないと主張した。さらに「いつも会長は最高の舞台を用意してくれる。何でもOKです」と強い信頼関係をにじませた。会見に同席した畑中清詞会長は次戦について「今から考えます。(他団体王者との)統一戦になるかもしれないし、選択防衛戦になるかもしれない。いろんな選択肢があります」と話すにとどめた。

 会見は和気あいあいとした雰囲気。後援者から贈られた、ラベルに田中恒成の写真を使用した亀田屋酒造店(長野県松本市)の日本酒で乾杯した。

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2019年8月25日のニュース