恒成V2 母校・中京学院大中京に「あやかった」7回逆転

[ 2019年8月25日 05:30 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチ   ○王者・田中恒成 TKO7回2分49秒 同級1位ジョナサン・ゴンサレス● ( 2019年8月24日    名古屋市・武田テバオーシャンアリーナ )

ゴンサレス(右)に強烈なパンチ打ち込む田中(撮影・北條 貴史)
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 王者の田中恒成が指名挑戦者ジョナサン・ゴンサレスを7回TKOで退け、2度目の防衛に成功した。夏の甲子園で準決勝初進出の快進撃をみせた母校・中京学院大中京(岐阜)を彷彿(ほうふつ)させる“7回の逆転”だ。次戦でフライ級を卒業し、来年はいよいよ4階級制覇に乗り出す。

 勝利後のリング、田中は笑みをこらえきれない。「高校野球、母校の中京学院大中京のように7回で勝ったので。あやかりました」。甲子園で2試合連続7回に逆転勝ちした後輩にちなみ、半ばリップサービスで「7回KO」を宣言していた。6回までジャッジ2人が挑戦者を支持する劣勢から“逆転”という試合展開まで、なぞった。

 セコンドからゴーサインが出た7回はこれでもかとボディーを叩き込んだ。最初は左で、次は右をみぞおちへ、最後は左から右3連発で、計3度もゴンサレスをひざまずかせた。挑戦者はなおも立ち上がったものの、レフェリーは両手を振って試合を止めた。

 それでも本人は満足できない。「相手が強いという前評判の時はいい試合ができる。どういう倒し方をするか、と言われる時は何かうまくいかない」。指名挑戦者が相手でも完全に、のんでかかり「負ける気はしなかった」。もうこの階級で闘志をかき立てられる相手はほぼいない。

 畑中会長は「(次戦が)フライ級は最後かな」と話し、来年は4階級制覇に乗り出す方針を示した。年内に予定するフライ級卒業試合が他団体王者との統一戦など田中のハートに火を付けるものになることを願うのみだ。

 ◆田中 恒成(たなか・こうせい)1995年(平7)6月15日生まれ、岐阜県多治見市出身の24歳。小5から競技を始め、中京高(現中京学院大中京高)で4冠。高3の13年に畑中ジムへ入門し、同11月プロデビュー。15年5月にWBO世界ミニマム級王座を決定戦で獲得。16年にライトフライ級に進出し、同12月にWBOで2階級制覇。18年9月に同フライ級王者の木村翔を破って世界最速タイの12戦目で3階級制覇。身長1メートル65、右ボクサーファイター。

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