【浜田剛史の目】雅雪、悔やまれる内容 打ち合えないと思い込み空回り…

[ 2019年5月27日 08:17 ]

WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦   ●王者・伊藤雅雪 判定0-3 同級9位ジャメル・ヘリング〇 ( 2019年5月25日    米フロリダ州キシミー )

伊藤(右)の右ストレートはヘリングにかわされる(撮影・田中哲也通信員)
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 伊藤はサウスポーが苦手というイメージのまま、同じ攻防の繰り返しで試合が終わってしまった。渡米前に帝拳ジムで4日間スパーリングを行った際も、相手に慣れられた3、4日目はサウスポーの選手に手が出ていなかった。この試合も同じで、相手の動きをじっと見てしまうことが多く、手数を出せずにジャッジにも悪い印象を与えていたようだ。

 伊藤と相手とのリーチ差は4センチしかない。だが、踏み込んでいきなり右を狙っていたように、距離が遠くて届かないと思い込みすぎたのではないか。実際には伊藤にとっても打ち合える距離で、普通の打ち方をしていれば空振りしてバランスを崩すこともなかった。

 6回からは距離を詰めてやりやすい形になったが、そこでも手が出ずに、クリンチで相手に付き合って休んでしまった。ベルトを獲った試合のように、なりふり構わずファイタースタイルに切り替え、相手をロープまで下げる展開にしたかった。強い相手に負けたのではなく、伊藤が空回りで負けたような、悔やまれる内容だった。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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