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雅雪、統一戦へ必勝!WBC王者に強さ見せる「KOで未来を」

[ 2019年5月26日 05:30 ]

WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ   王者・伊藤雅雪《12回戦》同級9位ジャメル・ヘリング(米国) ( 2019年5月25日    米フロリダ州キシミー )

計量を終えた伊藤(左)はWBCスーパーフェザー級王者ベルチェルト(中央)、挑戦者ヘリングと3ショットに納まる(撮影・田中哲也通信員)
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 伊藤が思い出の地キシミーで新たな野望への一歩を踏み出す。2度目の防衛戦の前日計量が行われ、王者・伊藤、挑戦者ヘリングともに一発クリア。計量後にはWBC世界同級王者ミゲル・ベルチェルト(27=メキシコ)が登壇し、3人で記念撮影。勝者との統一戦ムードが一気に高まった。

 以前からビッグマッチを熱望する伊藤は「もううれしいだけですね。僕が求めている試合ができていくっていうのは本当にありがたい」と歓迎。「しっかりKOできたら、新しい未来が見えてくる。相手(ヘリング)も素晴らしい選手ですけど、自分のやってきたことを信じている」と勝利を誓った。

 O・J・シンプソン事件を手掛けた日系人判事ランス・イトウ氏と同姓という理由でルディ・エルナンデス・トレーナーが命名したニックネームは「THE JUDGE(裁判官)」。計量にはその文字入りTシャツで来場。写真撮影では敬礼ポーズの元海兵隊員に、裁判官が持つ小づちで対抗し「試合を裁く男」をアピールした。

 勝者との統一戦が有力視されるベルチェルトは「攻撃力で伊藤がたけているが、へリングをKOするのは難しい。伊藤の判定勝ち」と予想。そのWBC王者も見守る中、伊藤は自らの拳で“判決”を下す。

 ◆伊藤 雅雪 1991年1月19日生まれ。東京都江東区出身。09年5月26日、4回判定勝ちでデビュー。12年全日本フェザー級新人王。15年8月に東洋太平洋スーパーフェザー級王座、16年12月にWBOアジアパシフィック同級王座を獲得し、18年7月、日本人選手では37年ぶりに米国での世界王座奪取に成功し、WBO世界同級王者となる。身長1メートル74、リーチ1メートル79。右ボクサーファイター。

 ◆ジャメル・ヘリング 1985年10月30日生まれ。米国ニューヨーク州出身。12年12月8日、4回判定勝ちでデビュー。12年ロンドン五輪米国代表。海兵隊員として2度、イラク派遣を経験。プロデビューから15連勝も16年7月にシャフィコフ(ロシア)に敗れて初黒星。18年9月、モラルデ(フィリピン)に判定勝ちしUSBAスーパーフェザー級王座獲得。身長1メートル78、リーチ1メートル78。左ボクサーファイター。

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2019年5月26日のニュース