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木村 0―3判定負けで王座ならず、カニサレス捕らえきれず

[ 2019年5月27日 00:59 ]

6回、カニサレス(右)と打ち合う木村
Photo By 共同

 ボクシングのWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は26日、中国・江西省撫州市で行われ、同級2位で前WBO世界フライ級王者の木村翔(30=青木)は王者カルロス・カニサレス(26=ベネズエラ)に判定で敗れた。

 被弾覚悟でガードを固めて前進し続けた。序盤は強烈な左ボディーを浴びせるなど王者のスタミナを削ったが、巧みにバックステップを使うカニサレスを捕らえきれない。被弾のダメージは大きく、終盤は自慢のスタミナも切れ、パンチの精度も低下し、0―3の完敗に終わった。

 昨年9月のV3戦で田中恒成(畑中)に判定負けして王座陥落。1度は引退することも考えたが、「もう1度、自分を信じてみよう」と再起を決意。「ベルトがないことが1番の辛かった」と、階級にこだわらず、王座返り咲きの道を模索してきた。再び巡ってきたチャンスは1階級下げての2階級挑戦。舞台は再び中国だった。

 減量の再起戦から2カ月しか間隔が空かなかったことも影響したのかもしれない。泥臭く自分のボクシングを貫いたが、勝利を手にすることはできなかった。

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2019年5月26日のニュース