西武・平沢 逆転2号3ラン!移籍2年目 規定打席には未到達も得点圏打率.500の勝負強さ

[ 2026年5月10日 05:30 ]

パ・リーグ   西武6―2楽天 ( 2026年5月9日    ベルーナD )

<西・楽>6回、3ランを放った平沢(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 西武・平沢大河内野手(28)が、プロ11年目の躍進を告げる逆転アーチを放った。9日の楽天戦で1点差に迫った6回に右翼席へ2号3ラン。現役ドラフトでロッテから移籍2年目の今季、規定打席には未到達も打率.377、得点圏打率.500の勝負強さを誇る。チームは3連勝で3カード連続勝ち越しを決め、貯金を最多2とした。

 鮮やかな軌道を描いて、平沢の打球が右翼席へ伸びた。「行ったかな」。両手には確かな手応えが残る。引き締まった表情のままダイヤモンドを一周すると、ベンチではアーチ恒例の「ビッグチェーンネックレス」の儀式が待っていた。

 「前の打席で凡退していたので…。前のバッターもつないでくれたので気楽に打席に立てて、凄くいい打球が飛んでくれた」

 0―2の6回。ネビンの適時二塁打で1点差に迫り、なおも無死一、三塁だった。1ボールから2球目の140キロカットボールに迷いなくスイングした。甘い球を一振りで仕留める打撃が、本拠地ベルーナドームで移籍後初アーチを生んだ。「そこは僕自身もうれしかったし、価値ある一本だったかと思う」。それは技術以上に、平沢の一球に懸ける集中力のたまものだった。

 規定打席に足りなくとも打率・377、得点圏打率は驚異の5割だ。その勝負強さについて、西口監督はこう言った。「昨年の悔しい思いを今年にぶつけている。死に物狂いで一戦一戦必死に戦っている結果。その結果がチームにいい勢いを運んできてくれている」

 仙台育英(宮城)から15年ドラフト1位で入団したロッテでは9年間レギュラーに定着できず、24年オフの現役ドラフトで西武へ。移籍1年目の昨季は開幕直前に腰を痛め、出場7試合に終わった。だから平沢には悔しさと危機感がある。「打てなくなったら(試合に)出られない。試合に出たら何とか一本打てるように」。そんな覚悟が好調の打撃を支え、指揮官から「本当に頼りになる」と最大級の賛辞が贈られた。

 「いかに甘いボールを捉えられるかが大事。その一球に対する集中力を継続していきたい」。苦節11年。平沢の前に、躍動の大河が広がってきた。(秋村 誠人)

「西武」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年5月10日のニュース