社会人野球・Hondaが京都大会V 立命大出身でMVPの有村大誠「成長した姿を見せられて良かった」

[ 2026年4月27日 05:00 ]

社会人野球第76回JABA京都大会▽決勝   Honda 5―1 ENEOS ( 2026年4月26日    わかさスタジアム京都 )

Hondaが39大会ぶり優勝。最高殊勲選手賞に輝いた有村大誠(右)と首位打者賞の鈴木薫<撮影・石丸 泰士>
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 Hondaが静岡大会に続き、今季のJABA2大会目を制した。立命大から入社6年目の右腕・有村大誠が、決勝戦で被安打4、1失点で完投勝利を収め最高殊勲選手賞に輝いた。

 「つらい思いもうれしい思いもした球場。成長した姿を見せられてよかったと思います」

 大学時代に慣れ親しんだわかさスタジアム京都だが、社会人入りしてからは縁がなかった。22日の予選リーグで登板したのも皇子山球場。午前中にダブルヘッダーの準決勝を制し、決勝戦の先発を告げられると気合が入った。

 「気持ちの上がる部分はあったが、そこをできるだけ抑えつつ、自分がやってきたことをしっかりやれた」

 久しぶりのマウンドを懐かしむように躍動した。春季キャンプで取り組んだ「カウントを有利にすること」や「逆球を投げないこと」を意識。序盤から140キロ台後半の直球を制球良く集め、相手打線にゴロの山を築かせた。8回までに得点圏に走者を背負ったのは5回のみ。1死二塁から投ゴロで三塁を狙った二塁走者を判断よく補殺して切り抜けた。

 あと1人というところで、社会人初完封を逃した。9回2死無走者からENEOSの4番・村上裕一郎に変化球を捉えられ、左翼フェンス最上部に当たってグラウンド内へ跳ね返ったかに見えた打球の判定はホームラン。多幡雄一監督の猛抗議も、結果は変わらなかった。しかし、有村は「最後に気の緩みが出たのかな」と気にする様子はなく、屈託ない笑みを浮かべた。

 盟友に快投を誓っていた。同期の片山皓心(ひろみ)は昨秋のドラフト4位でDeNA入り。前日25日に巨人戦でプロ初登板した左腕とLINEを交わし「皓心の穴を埋められるように頑張るわ」と話していた。かつてはドラフト候補と目された有村だが、今年11月に28歳を迎えるだけにプロ入りは現実的ではない。「1年でも長く社会人野球を続けたい」。チームに必要とされる限り、まだまだ腕を振る意気込みがにじんだ。

 ○…就任3年目を迎えた多幡雄一監督は静岡大会に続く優勝にも表情を引き締めた。「目標とするところはもっと高いところ。日本一にふさわしいチームになるべく課題をつぶしていかないといけない」。予選リーグからの5試合に全勝し、28得点に対して10失点。YBSホールディングス戦以外の4試合はいずれも4点差以上をつけたが、投打がかみ合った勝因を「選手それぞれ一人、一人がやるべきことをやって、僕やコーチ、トレーナーも含めてスタッフも一人一人がやるべきことをやりきっている」と分析する。今大会で2勝を挙げた有村についても「(決勝は)2登板目で苦しい中、本当に凄かった。チームが鼓舞された」と称賛。5月6日に始まるJABA九州大会を経て、6月12日に開幕する都市対抗野球大会東京都2次予選へ臨む。指揮官は「2年前はスポニチ大会を優勝して都市対抗を逃した。そういう反省から気を抜かず、隙を見せずにやっていきます」と見据えた。

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