「変態というか天才」な男、日本ハム・細野晴希はいかにしてノーヒッターに?恩師・北川雄介氏が明かす転機

[ 2026年3月31日 23:22 ]

パ・リーグ   日本ハム9ー0ロッテ ( 2026年3月31日    エスコンF )

現在も北川氏(右)に指導を受ける細野(提供写真)
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 日本ハム・細野晴希投手(24)が開幕初登板でノーヒットノーランを達成した。史上91人目(103度目)で、球団では2022年のポンセ以来4年ぶりの快挙。エスコンフィールドでは初の達成者となった。

 東洋大時代から成長を支えてきたトレーナーの北川雄介氏は都内のトレーニング施設で、ノーヒットノーランの瞬間を配信で見届け「本当に最高。やっぱり持っている」と喜んだ。二人三脚で歩んできた恩師に偉業達成までの道のりを聞いた。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)


――細野投手が偉業を達成しました。
 「最高ですね。本当におめでとうございます、と言いたいです。やっぱり僕の中では、彼があのドラフトで“外れ外れ”だったじゃないですか。あの日、細野に電話して(細野に対する評価が)“ありえないと思うよ”と話をしたんですよね。“見返してやろう”と」

――成長曲線はいかがでしょうか。
 「僕の中ではずっとコントロールが悪いというイメージはありませんでした。ちゃんとセルフコントロール、体の使い方ができれば絶対にコントロールは良くなるという感覚がありました。前々から“ちょっと上から投げすぎてるよね”みたいな話はしてたんですけど、今年の1月ですかね、エスコンフィールドで練習している細野から“北川さん、なんか僕やっぱり腕下げたほうがいいっすよね”って連絡が来た。そこから、さらに良くなりましたね。彼が自分で気づいたっていうのが良かったんです」

――東洋大時代は上から腕を振り下ろしてくるイメージでしたね。
 「やっぱり、自分が思っているラインより上から行くことで、肩に負担がかかり、上下のコントロールが難しいというところがありました。それで“アームアングルが高すぎる”みたいな話をして少し下げるんですけど、やっぱり試合になるとそのラインでうまく投げられなかった。いろいろ試行錯誤していく中で、スリークォーターでボールを通す感覚が出てきたんだと思います。今日見てても、もう素晴らしいボールの角度ですよね。スライダーもだいぶ良くなって、ツーシームで横の変化と縦のスプリットと投げられているので、めちゃくちゃ良いです」

――細野選手はどんな選手ですか。
 「彼は研究熱心ですね。練習してる中でいろいろなインスピレーションが湧いてくる。3月もいきなりドッジボールで練習する動画を送ってきて(笑い)。ドッジボールのステップの入り方です。今日もちょっと開いて構える感じだった。ドッジボールのボールを投げている映像を見て、“自分は開いてる状態から入って投げた方が投げやすい、後ろにステップしてから投げると投げにくい”みたいな話もしていた。いろいろなところからピッチングに結びつけて考えたりするんですよね。普段は結構ふざけた奴なんですけど(笑い)色々やってる中でインスピレーションが湧いて“これだ!”みたいになるのは、細野らしいなと」

――スケールの大きな投手ですね。
 「本当にまずは怪我しないで1年やってもらいたいですね。細野晴希ってやっぱり、ちょっとなんか変態というか、天才なところがあるんで、僕が想像つかないぐらい凄くなってほしい。(大学時代に)158キロを投げた時、細野がハマってたのは“佐々木朗希の動画観た後にピッチングする”ことでした。セッション中とかに“ちょっと動画観ていいすか”って言って佐々木朗希の動画を見て、そのリズム感を体の中に入れて投げると球が速くなる、とか言って。実際に速くなるから凄いですよね」

――では最後に細野選手にメッセージをお願いします。
 「やっぱ持ってるな…細野晴希サイコー!」

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