試合に出なくても…春の選抜 チームの勝利には欠かせない選手

[ 2026年3月24日 08:00 ]

花咲徳栄の中西遼一記録員(中央)
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 今春選抜から導入されたDH制。守備が苦手な選手、ケガでボールを投げられないが、バットは思い切り振れる選手など、これまでは先発出場できなかった選手にもチャンスが広がった。出場機会が増えることにつながり、とてもいい制度改革だと思う。

 一方、試合には出られなくても、チームの勝利には欠かせない選手もいる。花咲徳栄の記録員を務める中西遼一(3年)は、岩井隆監督の横でスコアブックを片手に戦況を見つめていた。特に攻撃中は思考をフル回転しながら。試合中、監督とよく話し込んでいる。

 何を話しているのか。気になって21日の東洋大姫路との1回戦後に、話を聞いた。「どんなことを聞かれても答えられるように準備はしています。どんなボールでカウントを取ってきているのか、とか、いろいろなことを話しています」という答えが返ってきた。監督が作戦を立てやすくするためのサポート役だ。

 三塁コーチの上原雅也(3年)は昨年の新チーム結成時から同職を任されるようになった。岩井監督からは「三塁コーチは10番目の選手。それくらい大事なポジションだから、よろしく頼むな」と声をかけられ、やりがいを感じながらあの場所に立っている。1回戦では満塁から内野ゴロの間に二塁走者を本塁に生還させる好判断で、チームの勝利に貢献した。

 スタンドで応援を仕切る部員も、もちろん欠かせない戦力。チームにはさまざまな縁の下の力持ちがいる。甲子園取材は通算15度目だが、いつも新鮮な気持ちになる。24日に全32校が登場し、2回戦が始まる。WBCとはまた違った若者たちのドラマを、しっかり届けていきたい。(記者コラム・川島 毅洋)

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