【センバツ】東北 ダル以来の春白星!先輩、前監督――やりました!22年ぶり

[ 2026年3月24日 05:00 ]

第98回選抜高校野球大会第5日・1回戦   東北5-1帝京長岡 ( 2026年3月23日    甲子園 )

<帝京長岡・東北>帝京長岡に勝利し、駆け出す東北ナイン(撮影・松永 柊斗)
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 1回戦3試合が行われ、東北(宮城)は初出場の帝京長岡(新潟)を5―1で下して22年ぶりの選抜勝利を挙げた。2回までに4点を奪い、4投手の継投で逃げ切った。三重は先発した上田晴優投手(3年)が9回2死まで4安打に抑える好投を見せ、佐野日大(栃木)に2―0で勝利。英明(香川)は高川学園(山口)を5―3で破った。

 復活、雪辱、弔い。東北・我妻敏監督はさまざまな思いがこもった白星を感慨深く受け止めた。「長かったんですかね…。でも、この一勝が東北高校の新しい歴史を動かすのでは」。09年夏以来17年ぶり、春に限ればダルビッシュ(パドレス)を擁して8強入りした04年以来22年ぶり勝利をつかんだ。

 対戦した帝京長岡の芝草宇宙監督は87年夏の2回戦でノーヒットノーランを喫した帝京のエースだった。39年前の一戦に「5番・一塁」で出場して4打数無安打だった斎藤隆氏(元楽天)から「何とかHランプをともしてくれ」と祈りに似たエールが届き、バックネット裏では当時エースの橋本一成氏が観戦。OBの期待に「当時はショッキングだったんだと思う」と歴史を再認識した。

 呪縛は初回早々に解いた。2死一塁から矢野匠望(3年)が中前へ初安打。4番の一打が満塁の好機を生み、2者連続押し出し四球による2点の先制を呼んだ。2回は敵失に足を絡めた攻撃で加点。守っては先発で5回1失点の金沢龍希(3年)ら4投手の継投で逃げ切って昨秋の北信越王者に快勝し、「リベンジ」を遂げた。

 昨夏まで率いた前監督でOBの佐藤洋さんが昨年11月に急性大動脈解離のため63歳で急逝。在任中は“エンジョイ・ベースボール”を掲げ、23年春には16年夏以来の甲子園出場に導くなど復活の礎を築き、我妻監督は「前監督が鍛えてくれた」と感謝を忘れない。主将の松本叶大(かなた、3年)は「入学した時から支えてくださり、突然で受け入れられないことだった。笑いながら練習していたことが一番の思い出」と天を見上げた。「1番・右翼」で出場して2回の左犠飛で貢献。「一勝でも多く恩返ししたい」と拳を握った。(大木 穂高)

 ≪ダル SNSで祝福≫パドレス・ダルビッシュがSNSを更新し、母校・東北の初戦突破を祝福した。勝利を伝えるニュースを引用し「母校が選抜で勝利をあげました。おめでとうございます」とつづった。選抜に限れば在学中の3年時に出場し、熊本工との初戦でノーヒットノーランを達成するなど8強入りした04年以来22年ぶりの白星。後輩の奮戦を喜んだ様子だ。昨年10月の右肘手術からリハビリ中で、今季は全休の見通しとなっている。

 ▼斎藤隆氏(88年卒OB)我妻監督は高校、大学(東北福祉大)の後輩なので、抽選で芝草監督との対戦が決まった後にすぐに「俺のリベンジを頼むぞ」と連絡しました。伝統ある東北高校野球部の歴史の中で自分たちの時にノーヒットノーランされたことは重い事実としてずっと心の中に残っていました。今は大リーグの取材で米国にいるので甲子園には行けませんでしたが、「リベンジありがとう」とメールで祝福しました。

 ▽87年夏の甲子園2回戦、帝京3―0東北 初回に帝京が4番・大井剛の中越え三塁打など4本の長短打で3点を先制し、芝草宇宙は8四死球を出しながら大会史上20人目のノーヒットノーラン。東北の橋本一成は2回以降は立ち直って無失点。帝京は4強まで進んだ。

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