阪神・前川 3球三振 高校時代のライバルの成長に闘志「負けてられないっすよね」

[ 2026年2月11日 05:00 ]

阪神・前川 
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 2月8日の阪神―日本ハム練習試合。日本ハム先発は達、阪神の「1番・一塁」には前川が入った。この2人は同じ03年生まれで、達が天理のエース、前川は智弁学園の主軸だった。プロではこれが初対戦。奈良県の高校球児だった記者はこのマッチアップを、バックネット裏から楽しみにしていた。しかし、対決は1分足らずで決着した。3球三振だった。

 「球、えぐかったっすね。3球三振、何も言い訳ないです」

 後日、前川にこの対決について聞くと、ちょっと天を仰いで、答えてくれた。「真っすぐとフォークが良いのはもちろん知っていて。初球はもう、真っすぐタイミングで行こうと」。早めに始動したのにも関わらず、その想像をはるか超えるスピードの高め直球に、バットは空を切った。2球目は内角高めいっぱいを見逃し、ストライク。最後は警戒していたフォークを振らされた。

 前川は高校2年時の20年秋季奈良県大会決勝で、達からソロ本塁打を放っている。その約5年後に見せつけられた右腕の成長。26年の初対外試合第1打席から、火をつけられた。

 「負けてられないっすよね」

 オフから映像を細かく確認しながら、打撃フォームの再現性に重点を置いている。「打撃練習と試合でフォームが変わってしまうことが課題。自分の中での基本形を崩さないように」。よりシンプルに、練習でも試合でも同じ打ち方ができるように。試行錯誤を繰り返している。「良い方向には向かっている。ただ、試合で打てるかどうかなので。Hランプをつけるために、しっかり考えてやります」とうなずいた。

 「あれを“打てなかった”で終わらせるつもりはない。次、シーズンで対戦したときは、絶対打ちたいっすね」

 負けたままでは終わらない。ほろ苦い対戦を、必ず力に変えてやり返す。(阪神担当・松本 航亮)   

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