【筑後鷹】イヒネ 近藤健介の教えでバージョンアップ 速くて鋭い打球を意識

[ 2026年2月10日 06:00 ]

野球教室で子供に指導するイヒネ(撮影・昼間 里紗)
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 ソフトバンクのイヒネ・イツア内野手(21)は4年目の今季、チームメートの近藤健介外野手(32)の教えを自分の形に定着させ、再現性を高める努力を重ねている。「Hランプがたくさんつくように」と目指すのは、速くて鋭い打球。転機は昨年5月に訪れた。追求するべきことを迷っていた時、近藤のアドバイスから意識もフォームもバージョンアップしたという。

 打撃スタイルに迷いがあった昨年5月、イヒネには大きな転機があった。腰の手術を受けてリハビリ組にいた近藤と会話をする中で「ピッチャーの頭の高さに速い鋭い打球を打ちたい」と目指す方向性が明確になった。

 近藤からのアドバイスは「キャッチャーまで球の軌道の線を引いて、そのライン上にバットを早くから入れたらいい」や「バットの軌道を自分のインパクトのポイントだけ合わせるのではない」で、イヒネにとっては新たな視点だった。「軌道について理論上では分かっていたけど、自分が何をするべきか分かっていなかったです。凄くいいきっかけでした」。まずは“速い鋭い打球”を意識し、打撃フォームもすくい上げるイメージから水平に近いスイングに改良した。

 目指す打球が少しずつ出始めた今、重視するのは再現性を高めることだ。ティー打撃で、いい形でのスイングの比率を高めていく。その上で一球一球を振り返り“なぜ”を追求する。「なんで悪かったのかが分かったら(理想との)差が小さくなっていくじゃないですか。めっちゃ考えてます」。5月から明らかに、打撃練習の解像度が上がっている。

 今季目標は「まずはHランプがたくさんつくこと」だ。速くて鋭い打球をマスターした先に、目指す姿がある。「ホームランを打って、ライナー性のヒットも打って、三振しなくて、フォアボールも取りたいです。欲張りなので」。将来的に全てを兼ね備えたバッターになるために、一歩一歩課題をクリアしながら進んでいく。

 1月に筑後で計った400メートル走では、56秒を叩き出した。育成選手の計測で1位だった藤原の58秒を大きく上回る結果に、スタッフも「めちゃくちゃ速い」と驚いた。その脚力を買われ、2月の宮崎キャンプでは「外野手」としてA組に抜てきされた。チームメートがうらやむ身体能力。宝物を使いこなし、背番号36が飛躍する未来は近い。
 (昼間 里紗)

 ◇イヒネ・イツア 2004年(平16)9月2日生まれ、愛知県出身の21歳。小3で野球を始める。誉では1年秋からベンチ入りし、2年秋からレギュラーも甲子園出場はなし。高校通算18本塁打。22年ドラフト1位。25年5月30日の楽天戦で、代走として1軍初出場。両親はナイジェリア出身。背番号36。1メートル86、83キロ。右投げ左打ち。

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