【特別対談 阪神・近本光司×原口文仁氏(1)】昨季引退した先輩がエール あと10年は現役を続けて!
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阪神・近本光司外野手(31)と、今年から新たにスポニチ評論家陣に加わった元阪神・原口文仁氏(33)が対談し、思い出話や技術論に花を咲かせた。本紙評論家として初の対談に臨んだ原口氏は、気心の知れた後輩に、あと10年以上の現役生活継続と自身が引退した年齢でのシーズンMVP獲得を期待。また、先輩からの技術面の指摘に対して近本は、追求している理想の打球を挙げた上で、そのために今キャンプで取り組んでいる「指1本分」の秘密などを赤裸々に語った。
原口氏(以下原口) スポニチでの記念すべき第1回のインタビューを引き受けてくれて、ありがとう。
近本 よろしくお願いします。スポニチの評論家になったんですね。
原口 今年からね。よろしくお願いします。
近本 (取材)前日のテレビインタビューからスーツを替えている。ネクタイも替えて。
原口 おお、見てるなやっぱり。ネクタイ何色だったか覚えてる?
近本 黄色です。
原口 しっかりチェックしてるね。光司が阪神に入った年から馬が合うというか、親近感があった。1年目から自分の軸がしっかりあって、周りに流されない自分の世界をすごく持っていたのが印象的だった。
近本 ありがとうございます。
原口 19年はオールスターでも一緒になったもんね。
近本 オールスターでフミさん(原口氏)、ホームラン打ちましたよね。
原口 光司は甲子園で古田敦也さん以来のサイクル(※注1)だよ。やっぱ、ただ者じゃないな。すごかった。
近本 僕が入団した年の1月にフミさんにガンが見つかって、6月の交流戦で、もう打席に立っていた。復帰戦の1打席目に二塁打を打った後、僕は次の次のバッター。その光景が今も目に焼き付いていて。そこからオールスターでホームラン。“やっぱ、すごいんだな、この人”と。
原口 あ、しゃべりたかったことを思い出した。プロ1年目の開幕戦、光司がヒット打ったじゃん。俺、京セラドームに見に行ってた。大腸ガンの手術が終わった後だったから。
近本 えっそうなんですか?
原口 矢野監督になって初めての試合だったから、その場にいたいなと思って。自分でチケットを手配してスタンドから。誰にも全く言わずにね。サヨナラ勝ちだったよね。
近本 サヨナラの打席にいました。鳥谷さんが三塁打を打って、僕の打席で暴投になってサヨナラ。同点タイムリーも打ちました。
原口 そういうタイミングで試合を見に行けたので、いい経験ができた。お互い絶対忘れられない試合じゃない?プロ初出場と、病気になってから初めての開幕戦。縁があったね、その時から。さて、オフには球団に残ってくれて、タイガースのために頑張るという決意をした。“5年契約×2”ぐらいは、現役を続けてほしいな。
近本 フミさん今、何歳ですか?
原口 僕が辞めた年は34歳(シーズン※注2)。光司がその年に、MVPを獲って、僕を祝ってほしいな。
近本 えー。
原口 何の祝いか分からないけど(笑い)。“原口さんが引退した34歳の年にMVPを獲りました”みたいな。そう言ってくれたらうれしいな。
近本 いいことを言っていただけると僕は照れるので。ありがとうございます!
原口 期待しています!
近本 フミさんと仲良くさせてもらった、きっかけって覚えています?
原口 思い出せないよね。より関係が深くなったのは、トレーナーさんを紹介してもらってから。甲子園の室内練習場で、光司がいろんなバッティングのルーティンを持っていて。「それ何なんだよ」って聞いたら「紹介しますよ」って言ってくれて。
近本 21年だから3年目ですね。
原口 そこから、より深くバッティングの話をするようになったし、お互いをすごく見るようになったね。僕の引退試合でも涙を流してくれて。
近本 正直、僕は引退試合をしたくなかった。けど、フミさんの引退試合と(元中日)祖父江さんの引退試合を見て、自分のためじゃないんだなと。それで、引退試合をやりたいなと考えています。球団がやってくれるもので、現時点では自分の願望ですけど。
原口 いつか、来るものだから頭の片隅に置いておいて。光司はまだ辞めるのがずっと先だけど。あれは自分のためじゃなくて周りで支えてもらった人とか、家族とか、そういう人たちに感謝を伝える場。その場を球団や監督からいただいた。すごくうれしかった。できて幸せ者だったと感じる。
近本 引退試合は涙腺がだめになります。
【(2)へ続く】
(※1)19年7月13日の球宴第2戦(甲子園)に「1番・中堅」で先発出場した近本は、初回に左中間へ新人の球宴史上初となる先頭打者本塁打を放つと、以降も右翼線二塁打、右前打、左中間二塁打。7回2死一塁の第5打席で左越えに三塁打を放ち、球宴では92年古田敦也(ヤクルト)以来、27年ぶり2人目となるサイクル安打を達成した。
(※2)原口氏は92年3月3日生まれの早生まれのため、学年は91年4月2日から92年4月1日に出生した“34歳世代”と同期。
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