阪神 ドラ1立石正広 球団新人初の「打率3割&2桁本塁打」狙う「打ち取られる打席を減らしたい」

[ 2025年12月16日 05:15 ]

<阪神新人選手入団発表>ポーズを決める立石(撮影・北條 貴史)
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 阪神は15日、大阪市内のホテルで育成を含む新入団7選手の入団会見を開いた。ドラフト1位・立石正広内野手(22=創価大)は、発表された背番号「9」の真新しいユニホームに身を包み、球団新人初の「打率3割&2桁本塁打」に狙いを定めた。「9」の“先輩”で入団1年目の2010年にシーズン214安打を放って最多安打タイトルを獲得したマートンばりの広角に打ち分ける打撃で、近未来のクリーンアップ入りへ歩みを進める構え。創設90年を通過した名門球団に、新たな歴史を刻む。  

 きらびやかな金びょうぶに、大勢の報道陣が居並ぶ。初めてタテジマに身を包んで壇上の人となった立石の体は、こわばっていた。「鼻水が出てきて。緊張しました」。笑顔で振り返ったが、目標を問われると表情を変えた。

 「まずは、やっぱり今の時代、本当に3割を打つのは大変だと思うので。3割を目指したい」

 いきなりハードルの高い数字を口にした。球団新人で打率3割をマークすれば98年坪井智哉以来28年ぶりで、右打者では初となる。だが、創価大2年春に打率・500で東京新大学リーグ首位打者に輝き、通算72試合出場で打率・339を挙げた立石なら、決して不可能ではない。「打ち取られる打席を減らしたい。(打てなかった時の)自分の中でのイライラを減らすためにも打ちたい」。負けず嫌いのスラッガーは、独特の言い回しでプロの門を叩く意気込みを示した。

 「自分の向かう方向性の意思表示として、本塁打も意識したい」

 もう一つの目標が「2桁本塁打」だ。これまでの野球人生では、本塁打への固執はなかった。だが阪神入団にあたり、チームから求められているものが長打であることを自覚。だからドラフト指名された日から、自身に言い聞かせるように「2桁本塁打」を目標に挙げてきた。「繰り返し言っています。そこに強いこだわりを持っていますし、絶対クリアできるように」。球団の新人2桁本塁打は23年森下まで6人。こちらも容易ではない数字だが、強い意志で達成を誓った。

 すなわち球団初の偉業に挑戦する。今年で創設90年を通過した阪神で、新人年に「3割&2桁本塁打」をマークした選手は過去にいない。その達成を見据え、本職とする二塁、三塁に加え、出場機会を求めて外野守備も練習中。1年目から勝負をかけるべく、準備にも余念はない。

 「一桁を任せていただいて本当に感謝していますし、自分のプレーを貫いて、“9番と言えば立石”となれば最高だと思います」

 創設100年に向かう名門に新たな歴史を刻みつける――。その男の名は「立石正広」だ。 (松本 航亮)

 ◇立石 正広(たていし・まさひろ)2003年(平15)11月1日生まれ、山口県出身の22歳。小1から野球を始め、高川学園中では高川学園リトルシニアでプレー。高川学園では1年春の中国大会からベンチ入り。3年夏の甲子園では1回戦の小松大谷戦で2ランなど、高校通算10本塁打。創価大では1年春からベンチ入り。2年春に東京新大学リーグ3冠王。3年春、4年春は本塁打と打点の2冠。3、4年時には大学日本代表にも選出。1メートル80、87キロ。右投げ右打ち。

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