広島・坂倉将吾 来季10年目は「分岐点」 攻守で存在感復活へ「いいものが出せるように練習していく」

[ 2025年11月22日 05:05 ]

秋季キャンプ最終日、送球練習に汗を流す坂倉
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 広島は、3週間に及んだ濃密な宮崎・日南秋季キャンプを打ち上げた。3年ぶりの参加となった坂倉将吾捕手(27)は「本当に充実していた」と強調。10年目の来季を「分岐点」と位置付け、攻守で再び存在感を発揮する決意を示した。新井貴浩監督(48)も充実感をにじませ、坂倉を含めた「ここにいる選手がどれだけ出てくるか。それがチームの底力を押し上げる」と期待した。

 3週間に及んだ宮崎・日南秋季キャンプ。3年ぶりに参加した坂倉には、自らを見つめ直す貴重な時間となった。とりわけ変化が見えたのは、10日にあった侍ジャパンとの練習試合だ。2安打3打点と躍動し、ベンチに向かって歓喜の雄叫びを上げる姿があった。

 「自然に“ヨッシャー”と出た。練習でやってきたことが出せると、こんなにうれしいんだと思えた。半面(今季は)楽しいとか喜びがあったのかな…と」

 気付きだった。春季キャンプ終盤に負った右手中指骨折の影響が長引き、攻守に精彩を欠いた今季。頑張っているつもりでも結果が出ず、苦しむ中で感情を抑え込んできた。もとより喜怒哀楽を出さないタイプ。侍ジャパン戦では一転、素直に喜ぶ27歳がいた。

 捕手が基本線でも、オプションで三塁、一塁での起用があるとされる来季。必死にもがく若手に接し、感じるものがあった。「みんな凄く練習するし、頑張っている姿を見てきた。負けたくない思いも出てきた」。無意識に触発されていた。

 今秋は捕手のスローイングを「一番のテーマ」として練習に励んだ。打撃では、動作解析などを行う千葉の施設で出されたデータを基に、「どう体を使っていくか」考えながら試行錯誤を重ねてきた。いずれも感触をつかみつつある。

 「(指の状態は)確実に良くなっていると思う。(打撃は)良くなりそうな感覚があるし、ここはどうかな…というのもある。来年いいものが出せるように練習していきたい」

 この日、都内で開かれた「長嶋茂雄 お別れの会」出席のため、ひと足早くキャンプ地を離れた新井監督は20日までに「今までのキャンプで一番、選手の成長を感じた」と総括。坂倉には「打撃はレベルが違うし、指の回復具合もいい。いろいろ言ってくる人たちを見返してほしい」と完全復活に期待した。

 無論、本人も名誉挽回への思いは強い。

 「(来季は)ちょうど10年目で分岐点になると思う。変わることでいろんなものが自分に降りかかってくると思うので、全て受け止めてはね返すぐらいの感じでいこうと思う」

 改めて感じ取った楽しさ、喜びが復活を後押しする。巻き返す背番号31。姿に注目だ。(江尾 卓也)

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