王貞治氏 長嶋茂雄さんへお別れの言葉 16年間共にプレー「私ほど幸せな男はいない」「長嶋さんは永久」

[ 2025年11月21日 10:39 ]

<ミスタージャイアンツ長嶋茂雄お別れの会>お別れの言葉を述べる王貞治氏(撮影・光山 貴大)
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 6月3日に89歳で死去した巨人長嶋茂雄終身名誉監督のお別れの会「ミスタージャイアンツ 長嶋茂雄 お別れの会」が21日、東京ドームで開催された。「ON」として長嶋さんとともに昭和のプロ野球を熱狂させたソフトバンク・王貞治球団会長(85)が「お別れの言葉」を述べた。

 遺影を笑顔で見上げた。笑顔を返してくれる長嶋さんに向け王氏は「長嶋さん、お元気ですか」と呼びかけた。「この言葉が不謹慎であることは十分承知しております。でも、この長嶋さんの笑顔を見て、他に言葉はありません」と時折、言葉を詰まらせながら話した。

 遺影に語りかけるように力強い声で語りかけた。「素晴らしい思い出をたくさんつくってくださいました長嶋さんと今日、こういう形でお別れするのは本当につらいことです。我々の心の中には明るい太陽のような長嶋さんが生き続けてくれるとそのように確信しています」と言い切る。「一緒に16年間プレーさせていただきましたが、表に出る華やかな姿、それからグラウンド上での素晴らしいプレー。でも、我々は陰での長嶋さんの苦労を十分知っております」と伝え「何もなく、あれだけのことをできるのではありません。本当に長嶋さんが日夜、野球に没頭して頑張られたことを知っている我々としては、本当に野球人とはどうあるべきかということを教えていただきました。私は16年間一緒にプレーをさせていただき常にそばで見せていただきました。私ほど幸せな男はいないと自分の心の中で強く思っております」とかみしめるように話した。

 どうしても伝えたいことがあった。「長嶋さんは引退の時に巨人軍は永久に不滅ですという言葉、名言を吐かれましたが今、私は今ここで長嶋さんの笑顔の写真を見て“長嶋茂雄さんは永久です”と。多くの皆さんが思っている思いを代表してお伝えして、私のお別れの言葉とさせていただきます。どうぞ、いつまでも私たちの心の中にいきつ続けて下さい。長嶋さんありがとうございました」と呼びかけて、言葉を締めた。

 王会長は、長嶋さんの5学年下。巨人には1年遅れの1959年に入団し、V9の両輪としてけん引した。ONアベック弾はプロ野球史上最多の106度を誇る。王会長は6月3日に訃報を受け自宅に一番に駆けつけた。同8日の葬儀・告別式では最初に弔辞を述べた。遺影でほほ笑む長嶋さんへ「あなたへの弔辞を読む日がこんなに早く来るとは思っていませんでした。存在そのものが日本人の誇り。太陽のように光を放っていました」と語りかけた。

 長嶋さんと打撃3部門のタイトルを獲り合い、自身は73、74年と2度の3冠王。世界記録の通算868本塁打は「存在感ではかないませんから、とにかくバットで。数字でしか争えない。もっと近づきたい」という競争心が原動力になった。

 ドーム内には国内最大級の横49メートル、奥行き10メートル、高さ3・2メートルの祭壇を設置。同心円状に広がる形状は「太陽」をイメージし、陽光のように人々を明るく照らした天真爛漫でポジティブな人柄が表現された。祭壇の中心部には、ガーベラ、カーネーション、ヒマワリなど背番号にちなんだ「3万3333本」の花を装飾。長嶋さんの人柄に魅せられたファンたちが集い、カラフルな花畑のように咲き誇るさまが表されている。

 午前10時30分開始となった関係者の部には、野球界、政界、経済界、メディア界、スポーツ界、交友関係・芸能界等から著名人が参会した。午後3時から、ファンらが参列できる一般の部も設けられている。

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