阪神・和田ヘッド 異例!藤川監督と日本S監督タッグで頂点へ「監督は決断の連続。背中を押してあげたい」

[ 2025年11月7日 05:15 ]

ヘッドコーチ就任が決まり、会見の席に着く和田豊氏
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 阪神は6日、元監督で、今季は1・2軍打撃巡回コーディネーターを務めた和田豊氏(63)が、ヘッドコーチに就任すると発表した。西宮市内の球団事務所で会見に臨んだ和田新ヘッドは、藤川球児監督(45)から「連覇に力を貸してください」と就任要請を受けたことを明かした上で、「藤川監督が求める、一歩先をいけるようなヘッドコーチに」などと抱負。監督として日本シリーズ進出経験者の「監督―ヘッド」のタッグは球団史上初で球界全体を見わたしても超異例の豪華体制となる。

 今年、手が届かなかった日本一、そして球団史上初のリーグ連覇へ、2年ぶりのポスト復活となった。和田新ヘッドは「私が監督をしていた時にヘッドコーチに求めていたものも含めて、藤川監督が求める一歩先をいけるヘッドコーチになりたい」と決意表明した。

 12年から4年間、監督として指揮を執った和田新ヘッド。三たびAクラス入りし、14年にはリーグ2位からCSを突破して日本シリーズ進出も果たした。そして藤川監督も就任1年目の今季、リーグ優勝から日本シリーズまで駆け上がった。監督としてプロ野球の頂上決戦への進出経験を持つ2人が、監督、ヘッドとしてタッグを組む。球団史上初の豪華体制で、猛虎は球団創設91年目に向かう。

 監督、2軍監督、1、2軍コーチ、シニアアドバイザー、テクニカルアドバイザー、そして今年の1・2軍打撃巡回コーディネーター…グラウンド内外での経験豊富な和田新ヘッド。藤川監督からの「連覇のために力を貸してください」との就任要請を快諾し、そのすべてを、藤川監督の補佐へと注ぎ込む構えだ。

 会見で「春先から藤川監督を見ていて、360度アンテナを張り巡らせて、神経をすり減らして1年間もつのかなと心配だった。その辺を少しでも軽減させられるよう一緒にやっていきたい」と話したように、選手、コーチ陣と監督との“橋渡し役”として、チームの屋台骨を支える役割を担う覚悟を決めている。加えて「いいことばかりではなく、できなかったことや反省点も鮮明に覚えている」という自らの監督経験も踏まえ、「監督は決断の連続。迷うこともあると思うし、その都度、声をかけて背中を押してあげたい」と相談役としての役割も心がける算段だ。

 和田新ヘッドは、きょう7日に秋季キャンプ地の高知入りし、藤川監督とともに来季へ向けたチームづくりに着手する。二人三脚で、猛虎に新たな歴史を刻む。

 ○…過去に監督を務めた人物が、後に同じ球団でヘッドコーチに就任するのは異例で、阪神では金田正泰が60、61年監督の後、72年村山実投手兼任監督の下、ヘッドコーチ(4月21日から指揮代行)を務めて以来。他球団では阪急・梶本隆夫の79、80年監督、81~85年ヘッド兼投手コーチ。広島・三村敏之の94~98年監督、04、05年ヘッドコーチなどがある。

 ○…監督で日本シリーズ出場経験者のコンビは、過去には71~73年ヤクルトの三原脩監督(初出場は54年西鉄)と中西太ヘッド(同63年西鉄)。90年近鉄と95~97年オリックスの仰木彬監督(同89年近鉄)と中西太ヘッド。07~10年巨人の原辰徳監督(同02年巨人)と伊原春樹ヘッド(同02年西武)があるが、すべて同じチームでのケースは異例だ。

 ◇和田 豊(わだ・ゆたか)1962年(昭37)9月2日生まれ、千葉県出身の63歳。我孫子から日大を経て84年ドラフト3位で阪神入団。巧打の内野手として88年から遊撃レギュラー。01年に打撃コーチ兼任となり、同年限りで引退。通算1713試合、打率・291、29本塁打、403打点、93盗塁。以降コーチを経て12年阪神監督に就任。14年は2位からCSを制して日本シリーズ進出。15年の退任後は阪神球団オーナー付シニアアドバイザー。17年11月から球団本部付テクニカルアドバイザー。23年に2軍監督で現場復帰し、25年は1・2軍打撃巡回コーディネーターを務めた。右投げ右打ち。

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