借りはまとめて返す 日本ハム 伊藤大海7回零封でファイナルS進出に王手 「冷静に」昨年の雪辱

[ 2025年10月12日 05:22 ]

パCSファーストステージ第1戦   日本ハム2―0オリックス ( 2025年10月11日    エスコンF )

ヒーローインタビューを終え、雄たけびを上げる日本ハムの(左から)万波、伊藤、郡司(撮影・高橋 茂夫)
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 「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」が11日、開幕。2位の日本ハムは先発の伊藤大海投手(28)が7回115球を投げ、4安打無失点、9奪三振の快投で3位・オリックスに2―0で快勝。ファイナルS進出に王手をかけた。

 CSの借りを、CSで返した。昨年とは違うファーストSでの先発マウンド。伊藤が投手2冠のエースたるゆえんを見せつけ、先勝に導く好投だ。

 「1勝目を取れたのは大きい。ここ一番でがっと入り過ぎて良かったことはないので、冷静にというのを意識していた」

 昨年はファーストSでの登板を回避。ソフトバンクとのファイナルS初戦に先発したが、気合が入りすぎたあまりに力んでしまい、6回途中4失点で黒星。「凄くいい経験で成長につながった。高い授業料を払った」とこの苦い経験を教訓にし、平常心を心がけた。

 2―0の5回先頭・宗に四球を与えると同学年の三塁・郡司に「もうバテたんか」と声を掛けられ「もう一回、スイッチを入れた」。太田に左前打とされ無死一、二塁のピンチも無失点。要所でカットボールを多投し、7回無失点でCS初白星をつかんだ。初回は左翼・野村の失策でピンチを背負ったが、新庄監督は「味方のミスをカバーするのがいいチーム。よく踏ん張ってくれた」と称えた。

 9日の練習中、投球のタイミングが合わず、2学年後輩の北山に腹圧や姿勢について助言を求めた。自宅に帰った後も「今の自分に合っているかなと思った」と北山が行っていた、厚さ約5センチの木の板に片足を乗せてバランスを取るエクササイズも試し、大事な一戦に向けて最善の準備を進めた。その北山にバトンをつなぎ「チーム一丸で勝つしかない」と託した。

 ソフトバンクが待つファイナルS進出に王手。新庄監督は「初戦を取れたことは凄く大きい。明日は2―1で勝ちたいと思います」と予言した。ファイナルSでも先発が見込まれる伊藤は「リーグ優勝はならなかったけど、本当に悔しさを持っている」。リーグ戦の借りも、昨年KOの借りも、まとめて返す。(田中 健人)

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