大谷翔平 完全アウェー関係ない!二刀流1勝 ルース以来107年ぶりPS投手で8、9番以外で出場

[ 2025年10月6日 01:30 ]

ナ・リーグ地区シリーズ第1戦   ドジャース5-3フィリーズ ( 2025年10月4日    フィラデルフィア )

<フィリーズ・ドジャース>6回、マーシュを三振にしとめガッツポーズする大谷(撮影・沢田 明徳)
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 大リーグのポストシーズン(PS)は4日(日本時間5日)、地区シリーズ(5回戦制)が各地で開幕した。ドジャース大谷翔平投手(31)は、フィリーズ戦に「1番・投手兼DH」でメジャー8年目のPS初登板。6回3安打3失点の熱投で逆転勝利を呼び、初白星を挙げた。「二刀流登録」としては史上初のPS登板。完全アウェーの敵地で貴重な先勝に導いた。

 赤い波が襲いかかる。0―3の5回2死一、二塁のピンチ。大谷はシュワバーを打席に迎えた。

 「試合の行方を決定づける場面だった」

 1本差で本塁打王を譲った強打者に対しフルカウント。総立ちの敵地の異様なムードにも表情は変わらない。

 「僕の中にもカーブの選択肢がほとんどで、ウィル(捕手スミス)から来た要求も一発目はカーブ。確実にいけると思った」

 128キロの外角低めのカーブで空振り三振。小躍りするように右拳を握って吠えた。

 メジャー8年目で初めて上がったポストシーズンのマウンド。2回に3失点したが冷静だった。「先制点を取られた後、味方が反撃に出るところまでしっかり粘れば、必ず勝つチャンスが来るかなとは思っていた」。失点した2回以外の5イニングは1安打のみで6回3失点。好敵手シュワバーから2三振など、PS初登板では球団3位の9三振を奪った。うち4つがカーブが決め球で、最速101・4マイル(約163・2キロ)の直球との緩急で地区2連覇の強力打線を沈めた。

 89球を投げ終えた直後の2―3の7回、T・ヘルナンデスが逆転3ラン。ベンチの手すりに足をかけて歓喜の雄叫びを上げた。「素晴らしい瞬間。これこそポストシーズンの醍醐味(だいごみ)。そういう瞬間だったと思う」とPS初白星を手繰り寄せた瞬間を喜んだ。

 PSで先発投手が8、9番以外を打つのは1918年のベーブ・ルース以来107年ぶり2度目だった。19年に導入された「二刀流」ルール以降、初めてのPS二刀流出場の歴史的一戦。試合後の会見で「なぜ二刀流を続けるのか?」という質問に「それが自分の色であり、自分の強み。チームにとってプラスになるのであれば、自分にしかできない役割だと思う。それをこなしていくのが今の仕事」と答えた。デーブ・ロバーツ監督は「間違いなく前例がないことで、このレベルで起きること自体が驚異的。我々は歴史を目撃している」と称えた。

 9回を佐々木が無失点で締めて日米通じて初セーブ。PSでの日本投手の先発白星&セーブは史上初だった。6日(日本時間7日)の第2戦以降はDHに専念し、もつれれば中6日で第5戦先発が有力。大谷が二刀流という「強み」で、敵地での大きな1勝をもぎ取った。(柳原 直之)

 ▽PSでの“二刀流” PSで8番または9番以外の打順を打った先発投手は1918年のワールドシリーズ第4戦で「6番・投手」で出場したベーブ・ルース(レッドソックス)以来107年ぶり2度目。ルースは4回に先制の右中間2点三塁打で2打数1安打、8回2失点で勝利投手となった。ちなみに同年はレギュラーシーズンで13勝&11本塁打。エンゼルス時代の22年に大谷が15勝&34本塁打するまで、唯一の同一年の「10勝&10本塁打」だった。

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