阪神・佐藤輝明 40発&100打点W王手「援護できて良かった」同期・村上のタイトル争い後押し

[ 2025年9月27日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神6―2中日 ( 2025年9月26日    甲子園 )

<神・中>5回、適時打を放つ佐藤輝(撮影・亀井 直樹) 
Photo By スポニチ

 阪神・佐藤輝明内野手(26)が26日、中日戦(甲子園)で2本の適時打を放ち、球団生え抜きでは2010年鳥谷敬以来となるシーズン100打点に王手をかけた。初回2死二塁で先制左前打、5回無死二塁でダメ押し右前打と2打点を積み上げ、あと1本に迫る40本塁打とダブルリーチだ。27日にも、虎党で埋まった聖地に鮮やかな放物線をかけ、「40―100」を決める。

 記録と勝利。二兎(にと)を追う難しさを問われた佐藤輝は「特にないですけどね」とかわした。「40本塁打&100打点」へ、残り1本塁打&3打点で挑んだ“4番勝負”の第1ラウンド。言葉通り、その体に平常心を宿し、前半5回までにあっさり2打点を積算した。これでシーズン99打点。いざダブルリーチのラスト3戦――。背番号8は、最後の最後まで見る者を飽きさせるつもりはない。

 「(40本塁打&100打点を)何とか達成できるように、いつも通り自分のバッティングを心がけたい。いい結果が残せるように」

 見せ場はいきなり来た。初回2死二塁。中日先発・柳が初球に投じた内角カットボールを巧みに左前へ落とした。98打点目の先制打で、坂本の満塁一掃二塁打を誘発。早々に4点を挙げ、最多勝や勝率第1位、最多奪三振など複数タイトルへ挑む同期・村上の快投を後押しした。「(村上)頌樹にとって大事な試合だったので、援護できて、勝てて良かった」。結果的にこの一撃で自らも68年遠井吾郎を抜き、生え抜き左打者では最多の19度目の勝利打点を刻んだ。

 5回には、敵失に乗じた無死二塁から、伊藤の初球カーブを右前へ運んだ。プロ初対決の右サイドハンドにも「しっかりイメージしながらという感じ」。22日ヤクルト戦で青柳から放物線を描いたように「(変則投手は)どっちかと言うと好きなイメージ」。好物を食らい、生え抜きでは10年鳥谷敬以来となる「100」の大台にも“M1”だ。

 その鳥谷氏とは試合前「JERAセ・リーグAWARD 8月度月間大賞」の授賞式で再会した。先輩からは「調子悪いな、と思う時期が非常に短い」と好不調の波の少なさを評価され「(本塁打王は)タイガースの歴史に名を刻む。ぜひ40本塁打を超えてほしい」と偉業を託された。覇権奪回を一層彩る「40―100」。過去、生え抜きでは藤村富美男と掛布雅之しか成し遂げていない「ミスタータイガース」の領域だが、令和の主砲は必ず打ち立てる。

 5年目通算打点でも409打点とし、飯田徳治(南海)を抜いてプロ野球歴代単独6位に躍り出た。猛虎史の枠から超越し、日本プロ野球史にもその名を刻む26歳。残した足跡は、全てが歴史に変わっていく。(八木 勇磨)

 ○…佐藤輝(神)が2打点でシーズン99打点目。自身初のシーズン100打点にリーチをかけた。また、通算409打点目でプロ5年目までの打点では51年飯田徳治の408打点を抜く歴代6位となった。
 ○…初回の先制適時打は今季19度目の勝利打点。今季20度の森下、14度の大山とともにリーグ3傑を独占している。2リーグ制以降の阪神歴代では05年の今岡誠に並ぶ3位。左打ちの日本選手では68年遠井吾郎の18度を抜いて最多になった。

 ▽阪神選手の40本塁打&100打点 10年のブラゼル(47本、117打点)まで過去5人が6度達成。今季佐藤輝が到達すれば、生え抜き選手では49年藤村富美男(46本、142打点)、85年掛布雅之(40本、108打点)に続き、40年ぶり3人目の快挙になる。

この記事のフォト

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年9月26日のニュース