メジャースカウトの色川冬馬氏が「たったひとりの独立リーグ野球改革」を出版 24年までBC茨城でGM

[ 2025年9月20日 22:21 ]

ブルワーズのスカウトとして試合を視察する色川冬馬氏(撮影・柳内 遼平)
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 昨年までルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツでGMを務め、現在はメジャー球団・ブルワーズの国際スカウトを務める色川冬馬氏が初の著書「たったひとりの独立リーグ野球改革」を出版した。イランやパキスタンなどの代表監督を務めた後、BCリーグ・茨城のGMに就任。多くの選手をNPB球団に送り出した手腕の持ち主に初の著書に込めた思いを聞いた。(聞き手 アマチュア野球担当キャップ・柳内遼平)

 ――若くして独立リーグ球団・茨城で改革を成し遂げた色川氏の実績はこれまでもメディアに取り上げられてきました。今回、執筆に至った経緯を教えてください。

 「私はずっと選手たちに対して“マインドセット(目標設定)が決まった瞬間に未来から招待される”と声をかけてきました。選手たちの目標達成に伴走することを4シーズン続けてきたのです。そして私自身も一旦、組織の外に出て“NPB球団のGMになる”というマインドセットを決め、今はブルワーズで勉強させていただいています。MLBに属する球団の中での組織論やスカウティング、データの扱い方、マネジメントなどです。NPB球団のGMの方々は(選手として)スーパースターであったり、日本国内でプレゼンス(存在感)の高い方々が務められています。私がそこに追いつくことはできませんが、少なからず日本国内でのプレゼンスを上げていく上で、本は一つの名刺代わりになると考えました」

 ――本の中身の紹介をお願いします。
 「私自身が選手として海外に挑戦して感じたことや気づき、そこからイラン、パキスタン、香港の代表監督になるまでの経緯。そしてGMを務めた茨城アストロプラネッツで、どのように選手たちをNPBへ導いたのか、組織的な方向性の作り方、マネジメントの方法論などについて書いています。当然、GMとしてシーズンを戦っていると良いことも悪いこともあります。その中でGM、首脳陣、選手がどのようにして三位一体となったのかという点を本にまとめました。そういう意味では野球が好きな方に限らず、組織の中間管理職の方、これから起業する方など、ビジネスにも通じる話を書きましたので、ぜひ手に取っていただければと思います」

 ――茨城球団は毎年、NPBのスカウトが興味を抱くような選手を獲得、育成していました。この本では独立球団の「企業秘密」も知ることができるのでしょうか。
 「もちろんです。それはあくまで我々のメソッド、つまり方法論の一つに過ぎません。方法論に正解は一つではなく、幾通りもありますから。ですから、本書で紹介しているのはそのうちの一つだとお考えください。そして、私は方法論も当然大事ですが、それ以上にいわゆる“正しいマインドセット”、つまり正しい目標設定の方が重要だと思っています。そこをブレることなく方法論を駆使しながら、一つの方向に向かって努力することができれば目標達成に繋がるといったところです」
 
 ――楽しみな内容ですね。最後に色川氏にとって野球とはなんでしょうか。
 「月並みな表現ながら私にとって野球とは、日本を良くしたり、日本の若者が目標を達成したりするための“ツール”です。野球を通して若い人たちが目標にチャレンジできる環境、そして、多様な選択肢がある今の時代だからこそ、逆境に打ち勝って挑戦し続けられる社会を作っていきたいと考えております」

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