阪神・森下翔太 セ本拠制覇の20号「最低(限)のノルマは一つクリアした」バンテリン3年目で初

[ 2025年9月4日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―5中日 ( 2025年9月3日    バンテリンD )

<中・神>6回、森下は左越えソロを放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神は3日の中日戦(バンテリンドーム)に2―5で敗れ、連勝は3で止まった。敗戦の中、3番・森下翔太外野手(25)がキャリアハイの20号ソロを放って気を吐いた。入団3年目で同球場初アーチをしるし、これでセ・リーグ本拠地6球場での本塁打をマークした。生え抜き右打者の3年目以内の20号到達は、81年2年目岡田彰布20本以来。2位・巨人が勝ったため優勝マジックは「6」のまま持ち越し、最短優勝は6日となったが、虎の背番号「1」がチームより一足早く“セ界制覇”した。

 48年前の9月3日、王貞治(巨人)が通算756号本塁打を放ってハンク・アーロンの世界記録を更新した。歴史的偉業にちなんで「ホームラン記念日」と名付けられた日に、猛虎の背番号「1」森下が“セ界制覇”の放物線を描いてみせた。

 「3ボールだったので、コースだけ絞って振り切りました」
 1―4の劣勢に立った直後の6回先頭。大野が3ボールから投じた真ん中高めの直球を見逃さなかった。乾いた打球音とともに飛び出した打球は、左翼席へ一直線。凡打していれば、チームの士気を下げかねない危険をはらむカウントから積極的に打って出て、キャリアハイを更新する20号に届いた。

 「最低(限)のノルマは一つクリアした」

 バンテリンドームは“難関”だった。試合前時点の今季計10試合で、セ・リーグ本拠地球場別ワーストの打率・200。昨年11月の侍ジャパン強化試合・チェコ戦ではアーチをかけていたものの、セ本拠地球場で唯一、公式戦で本塁打を打てていない球場だった。来季からはホームランテラスが設置される同球場で、チームは移行前の最後の3連戦。現行サイズに別れを告げる“サヨナラ弾”で虎党を沸かせてみせた。

 「バンテリンは、あまりイメージのわかなかった球場だった。一本出たことで、感覚としても残っています」

 8月末のある日。打撃フォームを動画で振り返っていると、ふと気づいた。7月21日の広島戦から10試合連続打点をマークしていた昨夏のフォームに、復調のヒントを見いだした。「去年、調子の良かったときのフォームに戻しました。姿勢、構え、タイミング。全てがしっくりきていたとき」。そこから理想とする打球を、徐々に取り戻しつつある。これで直近5試合で打率・526(19打数10安打)、2本塁打、5打点。「突貫的にですけどね」と話す言葉からも、さらなる上昇の余地を残している。

 とはいえ、背番号1が目標に掲げていた数字は「20本塁打」ではない。「25本は最初からずっと言っていた。残り試合もある。伸ばしていきたい」。残り21試合で4発。勝負強さが持ち味の男には、決して不可能な数字ではない。(石崎 祥平)

 ○…森下(神)が6回のソロで自身初のシーズン20号到達。阪神生え抜き右打者のシーズン20号初到達は、20年プロ4年目の大山以来5年ぶり。プロ3年目の森下は、新人で到達の69年田淵幸一、2年目の49年別当薫、81年岡田彰布に次ぐ3番目のスピード。バンテリンドームでは出場26試合目で初本塁打。通算9球場目で、セ本拠地制覇弾となった。

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