これまでと違う「大竹耕太郎」で復帰

[ 2025年8月30日 08:00 ]

セ・リーグ   阪神3-4巨人 ( 2025年8月29日    甲子園 )

<神・巨22> 5回、大竹は丸の打席でスローボールを投じる (撮影・須田 麻祐子)
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 【畑野理之の談々畑】

 大竹耕太郎から超スローボールが極端に減った。代名詞ともいえる球速100キロ未満の山なりの遅球。この試合で初めて投げたのは5回2死無走者で丸佳浩に1ボールからの67球目だった。ようやくかかった18・44メートルの弧、球速82キロだった。

 前回12日の広島戦で9安打で7失点して4回0/3で降板。翌13日に出場選手登録を抹消されていた。中16日のこの間、21日にファームの居残り練習でシート打撃に登板した際、モデルチェンジに取り組んでいることを明かしていた。

 「期間を空けられたのをどう捉えるか。首脳陣にも何か意図があると思う。もう一回シンプルに、一生懸命に真っすぐを投げて、そこからの変化球。うまく打ち取ろうとか、かわそう、かわそうじゃなく、原点に立ち返って強い真っすぐを投げていかないといけない」

 初回先頭の丸に初球は138キロの真っすぐ、そしてフルカウントからの139キロで空振り三振を奪った。上々のスタート。2番・吉川尚輝、4番・岡本和真、6番トレイ・キャベッジ、7番・砂川リチャード、9番・山崎伊織まで打撃自慢の6人に初球を“速球”から入っていた。きょうは力と切れで勝負しますよと、あいさつしているかのよう。とはいえ150キロを越す力投派ではない。変化球から入った3番・泉口友汰、5番・岸田行倫、8番・若林楽人には2巡目の対戦では、捕手の配球もあるだろうが直球から入っており、投球術を武器とするスタイルから決して脱皮したわけではない。

 4回に3連打で先制された後、真っすぐを続けてキャベッジを左飛、リチャードを内角ストレートで見逃し三振。かわそうとせず、真っ向勝負して最少失点にとどめていた。

 巨人相手には今季2度目の対戦で、7月2日は最も遅い71キロをはじめ5球投じたが、安打はされていない。同19日の広島戦で17球も100キロ未満はあったデータは届いているだろうし、おそらく対策も立てられているはず。巨人の各打者がその遅い球をやはり狙ってきていたのはマウンドで感じていた。

 6回に1死満塁を背負ったところで左ふくらはぎをつるアクシデントがあり降板。リリーフ陣が打たれて4失点となったが、これまでと違う「大竹耕太郎」で、復帰を目指す姿が確かにあった。

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