大谷 エンゼルス時代の23年8月以来749日ぶり勝利!5回1失点で、ドジャース初勝利

[ 2025年8月29日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース5―1レッズ ( 2025年8月27日    ロサンゼルス )

<ドジャース・レッズ>初回、投球後に声を上げるドジャース・大谷(撮影・小海途 良幹)
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 ドジャース大谷翔平投手(31)が27日(日本時間28日)、本拠地でのレッズ戦で5回2安打1失点、9奪三振の好投。エンゼルス時代の23年8月9日以来749日ぶりで、2度目の右肘手術からの復帰後初勝利を挙げた。マイナー登板なしという異例の道で二刀流完全復活を目指す中、11度目の登板での白星。4回先頭で逆転劇の口火を切る右前打も放って、ドジャース1勝目に花を添えた。

 余韻に浸る間もなかった。5回、投手復帰後最多の87球を投げ切って2安打1失点。ゆっくりと三塁ベンチに歩き出した大谷が、我に返って駆け出した。ベンチ前で慌ただしく防具を着け、先頭で打席へ。749日ぶりの白星も二刀流ならではだった。

 「勝ち星は打線との兼ね合いがあるので気にしてもしょうがない部分はある。改めて5回投げ切ったことが一つ一番いいところかな」

 節目の勝利は因縁の相手からだった。エンゼルス時代の23年8月23日。右肘を損傷し2回途中降板したのがレッズ戦だった。その後、9月19日に2度目のじん帯再建手術。手術から708日目、同じ相手から白星をもぎ取った。「本当に元のように投げられるようになるのかなという不安みたいなものはありました」。投手生命を脅かす2度目の手術後、当時プロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(決定時約1015億円)でド軍に移籍。1年目の昨年は打者に専念して史上初の「50―50(54本塁打&59盗塁)」を達成し、悲願の自身初のワールドシリーズ制覇に貢献した。

 今キャンプでは二刀流本格復帰を目指し、これまでのセットポジションから肘の負担軽減も考慮しノーワインドアップを導入。打者出場が続くためマイナー登板ができない二刀流ならではの困難も、異例のメジャーのマウンドでのリハビリ登板を続け、11度目の登板で5回を投げ切った。手術から938日だった1度目の手術より230日早く、白星を手にした。

 復活への最終段階にも入った。「カーブとスプリットは一番最後の段階。これがしっかり投げ切れれば、自分の中でフルでいけるんじゃないかという自信がしっかり持てる」。今季3%にとどまっていたカーブはこの日最多の27%となる23球、同じく3%だったスプリットも13%の11球投じた。復帰後最多の毎回の9奪三振中4つをカーブで奪うなど、球団新記録となる1試合19奪三振に導いた。

 「球数の関係で、あと一人で交代というところだった。彼のためにもチームのためにも大きな勝利」とデーブ・ロバーツ監督。打者でも0―1の4回先頭でのチーム初安打となる右前打が4得点の逆転劇につながった。4連勝で優勝マジックは2つ減って26。「いいプロセスをもちろん踏めているなとは思う。体の反応を見て一試合一試合大事に投げていきたい」。完全復活へ大きな一歩だった。(奥田 秀樹通信員)

 【大谷に聞く】

 ――5回を投げ終えた後の気持ちは。
 「感極まるところはないですけど、打席がその後にもちろんあったので。そこかなと」

 ――手術後、苦しかったことは。
 「凄く落ち込むってことはなかった。ドクターもそうですしトレーナーにも毎日ケアしてもらって、本当にありがたいなってところが一番です」

 ――今後もイニングは伸ばしていくのか。
 「今日に関しては球数もかさんで、5回投げ切れるかもギリギリなところ。これからのこと、また増やすのかどうなのかは監督、フロント、ドクターとも話して決めないといけない」

 ――投手としてポストシーズンの活躍はどれほど大事か。
 「自分の役割としては与えられたイニングをしっかり投げ切って勝てる確率を少しでも上げること。少しずつでもイニングを増やすことでブルペンの負担を減らしたい」

 ――ベテランのカーショーから学ぶことは。
 「登板日に集中しているところを見ると、この集中力を長い年月続けていくことはそれだけでも大変なことだと思う。その中で素晴らしい成績を残しているのはそれも尊敬に値する。毎日、見ていて勉強になることばかりです」

 ――クラブハウスでお祝いは。
 「いつも通りのお祝いをして“明日オフなのでみんなも早く帰って休みましょう”って」

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