巨人・田中将大 日米200勝へ「あとひとつ」 140日ぶり白星「手応え感じている」

[ 2025年8月22日 05:26 ]

セ・リーグ   巨人7―1ヤクルト ( 2025年8月21日    神宮 )

<ヤ・巨>ナインに迎えられる田中将(撮影・光山 貴大)
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 ついに「あとひとつ」まで来た。巨人・田中将大投手(36)が21日のヤクルト戦で4月3日の中日戦以来、140日ぶりの今季2勝目を挙げ、名球会入り資格となる日米通算200勝に王手をかけた。約3カ月間の2軍調整から復帰して3戦目。5回3安打1失点の好投で通算188勝のヤクルト・石川に投げ勝ち、19年目での金字塔を目前に引き寄せた。

 5点のリードでも視線はいつも通り鋭かった。5回2死一塁、田中将は増田を139キロスプリットで二ゴロに仕留めると大きく息を吐き、ようやく笑みが広がった。5回3安打1失点。最後は自らを称えるようにグラブを叩き、直後には199勝目の前祝いのように神宮の夜空に花火も舞った。

 「うれしいです。とにかくこのゲームに勝つっていう気持ちで。(4月の勝利とは)もう、全然内容が違うと思います。手応えももちろん感じています」

 序盤からの援護点にも緩まず、全力で立ち向かった。直球は最速147キロ。2軍調整中に見直したスプリットも丁寧に低めに集めて連打を許さなかった。4回2死でオスナに移籍後初被弾。続く山田を遊ゴロで断った。降板後はベンチから声を出し続け、勝利が決まると照れながらハイタッチの輪に加わった。

 5月2日から3カ月続いた2軍調整中も、その姿はかがみだった。ブルペンから走者を想定し投げる際の首の使い方などは本番そのもの。山口2軍投手チーフコーチは「本当にランナーがいるみたい。若手にも見習ってほしい」と目を細めた。

 苦しんでいた戸郷にはエース道を伝えた。「岩隈さんがメジャーに行かれて自分が引っ張っていく自覚を持ってましたけど、矢面に立った時に違いは感じました」。楽天時代の12年に務めた初めての開幕投手は6回5失点(自責点2)で黒星。前年19勝を大きく下回る10勝に甘んじ、壁を乗り越えた翌13年に24勝無敗の伝説をつくった。「僕もそうでしたし、彼も菅野君という存在がいなくなって矢面に立って感じる部分は絶対あると思う」と助言を送り続けた。

 115度の負けを知り、時には「(練習に)行っきたくねぇな」と思いながらも自らを鼓舞し続けてたどり着いた199勝目。「勝ちへの思いが強くなったから勝てるわけじゃない。できることを一つ一つやっていくだけ」。次回は28日の広島戦を予定。登場曲にも使用していた「FUNKY MONKEY BABYS」の代表曲と同じ「あとひとつ」のところまで来た。大記録も変わらぬ全力投球の先に待っている。(村井 樹)

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