日大三“小倉イズム”だけじゃない 「Come on!!」「Chance」を生んだ吹奏楽部の“熱”

[ 2025年8月22日 14:39 ]

第107回全国高校野球選手権<関東第一・日大三>試合を制し校歌斉唱する日大三応援団(撮影・五島 佑一郎)
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 【君島圭介のスポーツと人間】

日大三 吹奏楽部&チア 野球応援動画

 3回目の夏制覇を目指す日大三(西東京)。野球部と決勝まで併走するのは吹奏楽部とチアリーディングを担当するダンス部の部員たちだ。

 オリジナルの応援曲「Come on!!」「Chance」が流れ、ダンス部員の愛らしい振り付けとかけ声が応援団の一体感を生み、球場を“三高”の色に変えてしまう。

 みんな楽しそうだ。

 吹奏学部の細谷尚央顧問は「私は普段から音楽は一番二番を競い合うものではない。応援もコンクールも同じ。楽しんでやった先に賞や評価がついてくるもの」と教えてくれた。それが「三高らしさ」だという。

 野球部には小倉全由氏という傑物がつくりあげ、三木有造監督が受け継いだ「人を伸ばす」教えがあるように吹奏楽部には細谷先生がつくりあげた世界観がある。

 「Come on!!」「Chance」の誕生にも細谷先生が大きく関わる。2006年から野球部員の多くが在籍するスポーツクラスを担任した。そこで教えた野球部員たちの努力や夢に向き合う誠実さに触れ、何か贈ってあげたいと考えた。

 日大三は1987年に高校が共学化したが、野球部の応援は男子高時代の“バンカラ”なスタイルのままだった。

 男女ともに楽しめる華やかな応援曲がほしい。

 細谷先生は日大三吹奏楽部OBで、NHK交響楽団の打楽器奏者である竹島悟史に相談。快諾を得て生まれたのが、応援する側が一体となって熱を伝える「Come on!!」と「Chance」。美しくスリリングな旋律は甲子園のアルプス席によく映える「日大三らしさ」を象徴する曲として愛されてきた。

 2011年秋に行われた竹島氏のリサイタルには吹奏楽部とともに、その年の夏の甲子園で全国制覇した野球部からも感謝の花輪が届いたという。

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