中日・中田翔 約2カ月前に引退決断「満足いくスイングができない」腰痛の影響もあり「悔しい」

[ 2025年8月16日 05:00 ]

<中日・中田引退会見>引退会見で思いを語る中田(撮影・椎名 航)
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 中日中田翔内野手(36)が15日、名古屋市内で記者会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。悩まされ続けた腰痛などの影響から、約2カ月前に決断。本拠地最終週となる9月17日のDeNA戦から21日の巨人戦までの期間で引退セレモニーを行う見込みだ。日本ハム、巨人を含めたプロ18年で現役歴代2位の通算309本塁打、打点王3度のスラッガーがユニホームを脱ぐ。

 コワモテでビッグマウス、愛きょうがあり、面倒見の良い人柄から「大将」と親しまれた。濃紺のスーツ、青色のネクタイを結んで臨んだ引退会見で、男気の塊のような中田の目が、何度も潤んだ。

 「満足いくスイングができない。思い通りに体が動かない。これ以上、チームに迷惑をかけられないと思い、自分で決断を下した」

 言葉の端々から悲痛な思いがにじみ出た。引き際を決めたのは、「2カ月くらい前かな」。支えてくれた母・香織さん、夫人と2男2女の家族に伝えた。

 「オカンも嫁も、覚悟していた。一番上の長女は理解していたと思うけど、下の2人はね、“パパ、野球辞めるから”と話したけど、“パパはサッカー選手になるの?”って」

 痛みと闘い続けた。5月に腰痛で離脱し、今月7日の阪神戦で1軍復帰したが、代打で3試合に出場し3打数無安打。腰痛が再発し、12日に出場選手登録を抹消された。患部の負担軽減を図り、オフには高級電動ベッドを2台購入した。15キロ以上の減量もした。自律神経系の名医も頼った。手は尽くしたが、改善しなかった。

 「違和感なくスイングできるなら、本音はもう少しやりたかった。悔しい。悔いを挙げるなら拾っていただいたドラゴンズに全く貢献できなかったこと」

 報道陣から「36歳の中田翔が1年目の自分に助言するなら?」と問われると、「ビッグマウスはやめておけよ、と」と口元を少しだけ緩めて“らしく”笑った。「でも、中田翔という人間を貫き通す意味でも、それで良かったかな。中田翔は中田翔らしく。批判はたくさんあったけど変えてはダメだとやってきた」と続けた。

 本拠地最終週となる9月17日DeNA戦から21日巨人戦までの期間で、引退セレモニーを行う予定。「好きな野球を嫌いになりかけていた自分がいたので、最後は野球を好きで終わりたい」。最高の形で背番号6が別れを告げる。 (湯澤 涼)

 ◇中田 翔(なかた・しょう)1989年(平元)4月22日生まれ、広島県出身の36歳。大阪桐蔭では1、2年夏、3年春と3度の甲子園出場。高校通算87本塁打。07年高校生ドラフト1巡目で日本ハム入団。4年目の11年からレギュラーに定着。14、16、20年に打点王。21年8月に無償トレードで巨人移籍。13、17年WBC、15年プレミア12日本代表。1メートル84、107キロ。右投げ右打ち。

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