【甲子園】大谷級怪物 山梨学院・菰田 6回までノーノ― 次世代の二刀流 まずは「投」で強烈な存在感

[ 2025年8月13日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第7日2回戦   山梨学院6―2聖光学院 ( 2025年8月12日    甲子園 )

6回まで無安打投球をみせた山梨学院・菰田(撮影・五島 佑一郎)
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 2回戦3試合が行われた。山梨学院は聖光学院(福島)を6―2で下し、夏は16年以来9年ぶりの甲子園勝利。初の3回戦進出を決めた。先発した菰田陽生投手(こもだ・はるき=2年)が6回まで無安打投球を見せるなど6回1/3を2安打1失点の快投。打線は13安打で終盤に突き放した。

 山梨学院が初戦から「ジョーカー」を切った。試合開始前だ。「7番、ピッチャー菰田君」のアナウンスに聖地がざわつく。左腕の檜垣瑠輝斗(るきと=2年)ではなく、山梨大会では先発がなく救援で4イニング投げただけの二刀流の怪物候補が、初戦の真っさらなマウンドに駆けた。

 「このマウンドに立てると良い経験ができる。成長した姿を見せたかった。まずは抑えることを考えていた」

 「ネクスト大谷」が先発仕様で夏の甲子園デビューを飾った。今春選抜では、2年生の大会史上最速タイの152キロをマークした剛腕の繊細さが際立った。初回に147キロを計測した直球、スライダーを軸にコースを突き、6回まで無安打投球で6回1/3を2安打1失点。奪った三振は一つだけだったが、ゴロで11、飛球で7のアウトを奪い「長く投げられるように打たせる投球をした。(力は)8割くらい。ここまで投げられたのは一つの成長」と胸を張った。

 今春選抜で8強入りした聖光学院打線を封じる快投。吉田洸二監督は「菰田の方がマークされていないと思った。(夏初戦は4連敗しており)夏はいつ勝ったか覚えていません」と怪物右腕を起用し、9年ぶりの夏1勝をもぎ取った。

 7番での打撃では3打数無安打1三振も、既に高校通算本塁打は25本を数え、練習試合では木製バットで推定飛距離140メートルをかっ飛ばした打撃もスケールあふれる。山梨大会決勝を視察した日本ハム・坂本晃一スカウトは「来年のドラフトの目玉になるでしょう。二刀流をやりきってほしい」と投打での飛躍を期待していた。

 投手陣は菰田と檜垣の2年生コンビ、切れ目のない強力打線を備えるなど戦力は充実。優勝した23年選抜に続き、初の夏頂点に向け「この勝ちを無駄にしないように次の登板機会につなげたい」と菰田。まずは一刀で強敵を斬った。 (柳内 遼平)

 ◇菰田 陽生(こもだ・はるき)2008年(平20)12月21日生まれ、千葉県出身の16歳。御宿小では九十九里リトルリーグ、御宿中では千葉西リトルシニアに所属。上武大でプレーする3学年上の兄・朝陽は27年ドラフト候補。50メートル走6秒4、遠投100メートル。憧れの選手はドジャース・大谷。1メートル94、100キロ。右投げ右打ち。

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