【甲子園】悲運乗り越え3元号勝利の聖隷クリストファー・上村監督「野球って面白くないと思ったことも…」

[ 2025年8月9日 13:55 ]

第107回全国高校野球選手権第5日 1回戦   聖隷クリストファー 5―1 明秀日立 ( 2025年8月9日    甲子園 )

<明秀日立・聖隷クリストファー>初回、先制のホームを踏んだ大島を迎える聖隷クリストファー・上村監督(撮影・井垣 忠夫)
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 春夏通じて初出場の聖隷クリストファー(静岡)が明秀日立(茨城)を5―1で破り、甲子園初勝利をマークした。最速147キロの来秋ドラフト候補左腕・高部陸(2年)が4安打1失点で完投勝利。打線は初回に先制し、6回に勝ち越し点を挙げると、8回に決定的な3点を奪って高部を援護した。

 68歳の上村敏正監督は浜松商で春夏合わせて7度甲子園に出場。掛川西では2009年選抜に導いた。17年に聖隷クリストファーの監督に就任し、昭和、平成、令和の3元号での勝利監督となった。久しぶりの甲子園での1勝を問われると「今までとは全然違う感じですね。若い頃はただイケイケで。甲子園で勝って浮かれ気分でやってた気もしますが、今は全然重みが違う」とコメントした。

 生徒たちには前日に「この大舞台、誰もが憧れるこの場所でやれることを楽しんでくれ」と話したという。3元号勝利については「そんなの長くやってりゃ誰でもできますよ」と笑ったが、「でも、出られない方もいるわけですから。本当にウチの学校がなかなか甲子園に出れなくて、やっとの思いで出てきて。見栄えはよくないけど、試合をやると勝つな、そういうチームだということをみなさんに知ってもらいたいなと。個々の能力はそんな凄い選手がいるわけでもない。体小さい子ばっかりなんですけど、ゲームやって。パンチ力のある子なんて誰もいないんですけど、試合に勝てるってことを証明した。きょうの1勝はウチの学校にとっては大きい1勝だったですし、聖隷の名前がついているすべてのものが一つになってやれたんじゃないかな」と感慨深げに語った。

 聖隷クリストファーはコロナ下の20年静岡独自大会で優勝も甲子園には出られず、21年秋の東海大会では準優勝しながら22年選抜には選考されなかった。上村監督も「自分に運がないのかなと思ったりすることもありましたし、野球って本当に面白くないな、つまんない、嫌だ、本当にそんな気持ちになったときもありました」と明かしたが、「でも、こんな感動を与えられる高校野球って凄いんじゃないかな。でも、それは指導者のみなさんが苦しんでやっている、いろんな意味を含めてやっていると思うんですよ。えらそうなことを言ったけど、今は幸せもんだよねと思いますよね」と締めくくった。

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