新庄日本ハムが高校野球ばり“奇襲” 17本塁打・万波の「人生初」2ランスクイズに「さすが横浜高校」

[ 2025年8月6日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム6―1西武 ( 2025年8月5日    エスコンF )

<日・西>3回、2ランスクイズを決める万波(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムは5日の西武戦で万波中正外野手(25)が2ランスクイズを決めるなど3回に一挙5点を奪い、3連勝で今季最多に並ぶ貯金22とした。新庄剛志監督(53)にとっては今季2度目、通算4度目の“スペシャル成功”。母校の西日本短大付(福岡)が出場する夏の甲子園大会の開幕に合わせたように自慢の戦法がさく裂し、敗れた首位・ソフトバンクに0ゲーム差に肉薄した。

 甲子園開幕と連動するように高校野球ばりの波状攻撃を見せた。作戦がはまった新庄監督もご満悦だ。

 「僕のサイン通りに一発で決めてくれた。一番いい作戦で1点ずつ取って、この4年間やってきたことをしっかり決めてくれた」

 3回だ。無死一塁から奈良間のバスターエンドランでの右前打で好機を拡大し、水谷が先制&決勝の左前打。郡司の中前2点打など単打でコツコツつなぎ、3―0として“仕上げ”が待っていた。1死二、三塁から「ここで仕留めたい」とリーグ2位の17発の万波にスクイズのサインだ。三塁手デービスは7月加入で新庄野球には不慣れ。意表を突くピースがそろった。

 2球目。万波が三塁前に転がし、一塁送球の間に二塁走者・郡司も一気に生還。今季2度目で通算4度目の2ランスクイズが見事に決まった。万波は通算6犠打目で、プロ初どころか「人生初」のスクイズ成功。横浜高時代に相当数のバント練習を繰り返した実力を発揮して「やりたいことが完璧に決まった時の気持ち良さを初めて体感した」と笑えば、指揮官も「さすが横浜高校だなって。難しい球を決めてくれた。一番いい作戦だったんじゃないですか」と自賛した。

 昨季3勝を献上した難敵・武内から一挙5得点。3回は昨季対戦打率・375の9番・奈良間、同・556の1番・水谷、同5割の2番・石井が3連打して得点に絡み、“武内キラー打線”も見事にはまった。

 札幌白石高校の吹奏楽部が応援団とコラボし、高校野球の人気応援曲「アフリカンシンフォニー」などを演奏し、雰囲気はさながら夏の甲子園。10日ぶりに今季最多の貯金22に戻し、新庄監督も「良かったね。応援は楽しませてもらった」と感謝した。チーム一丸で戦った先に、秋の栄冠は日本ハムに輝く。(田中 健人)

 ≪万波はプロ6度目の犠打≫万波(日)が3回1死二、三塁から2ランスクイズを成功させた。万波の犠打は昨年10月8日楽天戦以来6度目で成功率は100%(ファウルを除く)だ。過去5度は走者一塁または一、二塁で三塁に走者がいる場面では今回が初。ちなみに万波は横浜時代に17、18年と2年連続で夏の甲子園に出場。合計4試合で17打席あったが、犠打は記録していない。

 【新庄監督の2ランスクイズ成功】

 ▽22年6月11日・中日戦 4―0の5回1死二、三塁。「ポイントは2ストライクからやること」とカウント1―2からサインを出した。打席の石川亮は「脈拍が凄いことになっていた」と一塁側へ転がし、三塁走者に続いて二塁走者の今川が生還。春季キャンプからの練習が実り、新庄監督は「完璧」と喜んだ。

 ▽24年7月31日・オリックス戦 6―1の6回1死二、三塁。1番・浅間がカウント3―1から敢行して三塁側に転がし、二塁走者の奈良間も一気に生還。2年ぶりの成功に新庄監督は「僕のサインに選手が応えられるようになっている」と大満足。

 ▽25年5月13日・オリックス戦 2―0の7回1死満塁で打者・五十幡が1ストライクから2球目を投前へバント。三塁走者に続き、代走で出ていた二塁走者の水野が生還した。俊足の五十幡も一塁セーフで、記録は2打点付きの内野安打。新庄監督は「五十幡君に聞いてあげて。みんな凄いわ」と上機嫌だった。

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