広島が乱打戦を落とし87試合目で自力V消滅…今季最多の借金6も新井監督前向く「いいものが見られた」

[ 2025年7月21日 05:45 ]

セ・リーグ   広島7―8ヤクルト ( 2025年7月20日    神宮 )

<ヤ・広>引き揚げる新井監督(撮影・島崎 忠彦)
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 広島は20日のヤクルト戦(神宮)に7―8で惜敗して2連敗、開幕から87試合目にして自力優勝の可能性が消滅した。走塁でスキを見せた坂倉将吾捕手(27)を3回の守備で懲罰交代させた中、林晃汰内野手(24)と二俣翔一内野手(22)のソロ本塁打などで追い上げたものの、投壊が響いて一歩届かず。借金は今季最多の6に膨らみ、6試合を残して7月の月間負け越しが決まった。

 昨日までの貧打が一転し、壮絶な乱打戦。1軍での台頭を期す若ゴイは最後まで諦めなかった。2点を追う9回、途中出場の先頭・二俣が4月15日、中日戦以来の2号ソロ。ヤクルト・星の初球、外寄り直球を振り抜くと、打球は敵地の左中間席へ吸い込まれた。

 「スコアラーさんに“真っすぐから入っていいよ”と言われ、真っすぐを1球で仕留めるイメージで打席に。手応えはありました」

 5―7の6回1死では、林が存在をアピールした。4月27日のDeNA戦以来、8番・三塁で今季2度目の先発。3番手・アビラの外角チェンジアップを捉えると、今季1号はバックスクリーンへ着弾した。23年5月23日の中日戦以来2年ぶりの一発だった。

 「しっかり捉えることができた。率を上げつつ、そこ(長打)は打てるように取り組んできた。どんどん結果を出していきたい」

 打線が幸先よく3点を先制しながら、先発・玉村が早々に逆転され、序盤から劣勢の展開。新井監督はあえて“荒療治”に打って出た。3回2死で捕邪飛に倒れ、一塁へ走る姿勢を見せなかった坂倉を、その裏の守備から石原に代えた。

 「キャッチャーフライだったけど、明らかなファウルじゃない。風で(打球がフェアゾーンへ)戻るかもしれない。走塁で注意したのは一度や二度じゃないから。打つ打たないじゃなしに、走る姿は取り組む姿勢が一番出るところだから。だから、代えました」

 初回に右翼線への適時打で3点目を叩き出し、打力に定評のある正捕手に命じた懲罰交代。劣勢であってもチームの規律を重視した格好だ。追い上げは一歩届かず、今季最多の借金6。開幕から87試合目にして自力優勝の可能性は消えた。指揮官は言う。

 「敗れはしたけど、たくさんいいものが見られた試合だった」
 打線の奮起が勝利に結び付かない苦境。指揮官が求めた規律、2軍からはい上がった若ゴイが示した諦めない姿勢は、きっと明日の逆襲につながる。(江尾 卓也)

 ○…広島は自力優勝の可能性が今季初消滅。残り56試合に全勝しても、94勝44敗5分けの勝率.681で、首位・阪神が広島との残り10試合以外に全勝の97勝44敗2分け、勝率.688を自力で上回れなくなったため。セ・リーグではヤクルト、巨人に続く今季3チーム目。7月20日、シーズン87試合目の初消滅は22年の6月29日(75試合目)以来の速さとなった。

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