【高校野球】昌平 夏の埼玉23年ぶりサヨナラ満塁弾で花咲徳栄撃破 殊勲の諏江「神様がここで打てと」

[ 2025年7月20日 05:05 ]

第107回全国高校野球選手権埼玉大会4回戦   昌平5―1花咲徳栄 ( 2025年7月19日    越谷市民 )

<昌平・花咲徳栄>10回、サヨナラ満塁弾を放つ諏江(撮影・五島 佑一郎)
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 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会は19日、43大会で216試合が行われた。埼玉大会4回戦では昌平が昨年の春夏決勝で敗れた花咲徳栄に雪辱。1―1の延長10回タイブレークで諏江武尊内野手(3年)が劇的なサヨナラ満塁弾を放ち、夏の対戦では3度目で宿敵から初勝利をつかんだ。

 確かに手に残る感触だけを自信に全力で走った途中、目には塁審がぐるぐると手を回す光景が飛び込んできた。「“入れ”って一心で走っていた」。1―1の同点でタイブレークに突入した延長10回1死満塁、昌平の諏江が夏の埼玉大会では02年以来、23年ぶり2度目のサヨナラ満塁弾を放ち、劇的勝利を決めた。ライナー性の打球が左翼席へ。これまでの悔しさが全て晴れた。

 花咲徳栄には何度も夢への道を閉ざされてきた。夏は昨年の決勝、一昨年の準決勝で敗れ、現3年生は先輩たちが涙する姿を目にしてきた。夏は3年連続3度目の対戦。「自分も悔しい思いをしてきたし、先輩の借りも返す」と並々ならぬ決意で臨んでいた。

 延長10回タイブレークの末、9―11で敗れた昨夏は8回から出場。9回の打席で三振に倒れ、延長10回は自らの失策が失点につながった。1年後、リベンジの舞台は同じタイブレークで用意された。

 満塁の絶好機で迎えた5打席目。「神様が“ここで打て”と言ってるんだなと思った」と腹をくくった。2球目の真ん中スライダーを振り抜き、高校通算4発目が初体験のサヨナラ打になった。寮にも届けてもらうほど好物という母・敦子さん(49)の特製ハンバーグで付けたパワーを見せつけ「ありがとう」と感謝も伝えた。

 今夏は既に優勝候補の浦和学院が姿を消し、“戦国・埼玉”のムードが一段と高まってきた。殊勲のヒーローは「甲子園で1勝というのが自分たちの目標。この先も一戦一戦、勝ち進んでいきます」とチームの思いを代弁。春は1度、秋は2度の県大会優勝を誇る昌平に初めての夏の頂が見えてきた。(村井 樹)

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