【又吉広報の撮れたて直行便】独立リーグ時代に転機となった6月の登板

[ 2025年6月24日 06:00 ]

父の日の又吉広報。
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 大学卒業後の1年、僕は四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズでプレーしています。ちょうど今の時期にターニングポイントとなる試合がありました。

 12年前の6月22日の高知ファイティングドッグス戦。ほぼ12球団のスカウトが来ていた中で、8回2死まで1人の走者も出さず、1安打完封勝利を飾ることができました。そこからプロ注目と言われるようになり、その後の登板でもスカウトの方が自分を見に来ていることに気付きました。確信だったりは全くなかったですが、自分の中に「プロに行けるのかもしれない」という思いが芽生え始めたのはその頃でした。

 それまでプロになれるとは全く思っていませんでした。大学時代に教員免許を取っていて、もともとは体育教師をしようと思っていましたしね。大学からプロに入った同学年の選手には東浜(ソフトバンク)やライアン(ヤクルト・小川)、則本(楽天)といった当時から全国的に名の知れた選手がいます。こういう選手しかプロに行けないものとも思っていました。

 結果的にそれまで独立リーグ選手の指名がなかったドラゴンズから2位という高い評価をしてもらい指名していただきました。独立リーグは「ここでダメだったらもう野球を辞める」という“けじめ”をつける場所でもあり、そういった雰囲気は常にチームの中にもありました。僕にとっても大きなプラスとなった環境でしたし、今でも一番濃い野球の時間を過ごした場所だなと思っています。

 今月の登板では12日のオイシックス戦で4回を無安打無失点に抑えることができました。球数も36球と少なく、やりたいことがやれた充実した登板でした。5月末に登板間隔が空いたことで短いイニングを投げた際に147キロの強いカットボールが投げられていて、真っすぐよりカットを軸にするスタイルで投球を組み立てたらどうかと小笠原コーチと話していました。

 実は36球のうちストレートは1球しか投げていません。考えてみれば、もともとカットボールで詰まらせて、泳がせての投手です。これが自分の投球スタイルかなと感じています。三振を多く取らないので見栄えの点では良くないかもしれませんが、コースに投げきれているし、芯を外して前に飛ばさせることもできています。相手打者に「あれ?」と思わせながら抑えていくのが理想です。

 6月といえば…ということで今回の写真は父の日に合わせて撮ったものを。子供がやりたいと言ったことを何でもやらせてくれる父です。テニスをやらせてもらったり、おかげでいろいろなことを経験することができました。今の自分に生きていると思います。感謝しています。 
(福岡ソフトバンクホークス投手)

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