広島・大盛が今季初スタメン起用に応える5年ぶり3打点 新井監督も評価「本当にいいアピール」

[ 2025年6月13日 05:45 ]

交流戦   広島4―5ロッテ ( 2025年6月12日    ZOZOマリン )

<ロ・広>6回、大盛は2点打を放ちガッツポーズ(撮影・沢田 明徳)
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 広島・大盛穂外野手(28)が12日、劣勢をはね返す局面で存在感を発揮した。左打者7人を並べた敵地でのロッテ戦に「7番・センター」で今季初先発。6回に同点の中前2点打を放つなど5年ぶりとなる1試合3打点の大暴れだった。試合は同点の7回に4番手・森浦大輔投手(26)が外野の拙守から決勝点を献上。カード負け越しが決まり、巨人と入れ替わりで4位に後退した。

 伏兵が主役級の働きを披露した。左打者の被打率が高いロッテ・種市攻略へ、「7番・中堅」で今季初先発した大盛。5月16日の阪神戦で外野前進守備をかいくぐり、二塁から決勝の生還を果たした好走塁が記憶に新しいが、この日はバットで存在感を発揮した。

 「何とか食らいついて、事を起こすことだけを考えて必死にいった。うまく打てたので良かったです」

 まずは1点を追う2回だ。1死一、三塁で強い一ゴロが併殺崩れとなる間に同点。3点劣勢の6回2死満塁では、初球が暴投となって1点を返し、なおも二、三塁から鮮やかな2点同点打だ。種市のスプリットをライナーで中前へ運んだ。1試合3打点は、20年10月30日の中日戦での4打点以来だった。

 7年目の今季、課題だった打撃に進化を見せ、終盤の守備固めや代走の枠を超えた起用が増えつつある。8日の西武戦でマツダスタジアムの右翼へ今季1号。前日11日のロッテ戦でも延長12回に中前適時打を放った。飛躍への分岐点はあった。

 3月22日、敵地であったソフトバンクとのオープン戦。7回に守備固めで途中出場し、9回に敵の守護神・オスナの剛速球を会心の当たりで右翼線二塁打にしてみせた。「春季キャンプから感覚が良かったけど、確信はなくて。でも、あの1本で自信が持てました」。

 24年1月からソフトバンク・近藤の自主トレに参加。1年余りの歳月を経て、近めのポイントで打つ打法を身に付けた。スイングスピードは昨季比で15キロアップ。「以前はどうしても手打ちになっていた。今は下半身で打てている。打撃の感覚が全く変わりました」。

 劣勢をはね返す局面で大盛が放った光。新井監督は「出番が少ない中で、ああやってきっちり結果を出してくれる。1打点目もヒットになってもおかしくない当たり。本当にいいアピールをしてくれている」と目を細め、今後も先発で適宜起用する意向を示した。

 「(売りは)やっぱり守備と走塁なので。それを誰よりもこなせるように。打撃は、最後に付いてくるものと信じてやりたい」
 18年の育成ドラフト1位で入団して7年。28歳が外野の定位置争いに割って入る。(江尾 卓也)

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