【筑後鷹】小久保監督が期待する「和製ペタジーニ」支配下登録された山本恵大外野手

[ 2025年4月15日 06:00 ]

支配下登録会見を行ったソフトバンク・山本恵大外野手
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 ソフトバンクの山本恵大外野手(25)が12日、支配下登録された。育成選手として入団して4年目を迎えた今季は開幕から2軍で好調をキープし、打率は一時6割台に乗った。オフには高めの球を捉える際に体が伸び上がってしまう癖の改善に着手。苦手を克服して本塁打を放つなど成果を発揮した。小久保監督が「和製ペタジーニ」と称する打撃を武器に1軍でも活躍すると意気込んでいる。

あの時の誓いを現実にするチャンスが訪れた。山本は今春のキャンプを筑後ファーム施設でのC組で送り、手締めのあいさつでこう言った。「一人でも多くの選手が1軍の舞台で活躍できれば、それが最大の恩返しだと思います」。2軍戦での猛アピールが実り、12日に念願の支配下登録された。「ずっと目標にやってきたのでうれしい。自分の一打で勝てるようなピースになりたい」と言葉に力を込めた。

 明星大では首都大学リーグ歴代2位の通算25本塁打を放った左の大砲候補。育成入団から4年目となる今年は3月に1軍のオープン戦に呼ばれ、小久保監督からは「打ち続けろよ」とハッパをかけられて燃えた。今季の2軍戦初出場だった3月18日の阪神戦(SGL)で2安打1打点。それを皮切りに3月は出場全7試合で安打をマークするなど、打率・486、出塁率・604、長打率・811と堂々の数字を残した。

 弱点と向き合った成果だ。中尾3軍ストレングス&コンディショニングコーチに紹介され、昨年のオフに約2カ月間、東京都内にあるパーソナルジムに通った。23年に手術した左膝に負担がかからない体の使い方や呼吸法を習得。さらに苦手としていた高めの球に対応するためのトレーニングも行った。目標物が高くなると、体が自然と伸び上がる悪癖を改善。「地味なことは正直、苦手です」と話す男は必死に取り組んだ。

 今春の初実戦だった2月下旬の社会人・西部ガスとの練習試合で高めの球を捉えてスタンドまで運んだ。ここまで2、3軍の試合で計3本の本塁打を放っているが、そのうち2本は高めの球を仕留めている。「去年までは打てなかった。今までにない感覚はあります」と手応えをにじませた。

 小久保監督は「和製ペタジーニ」と巨人時代のチームメートで2度の本塁打王を獲得した大砲の名前を出して期待する。支配下登録された12日に即1軍登録され、同日のロッテ戦では代走でプロ初出場。スタメン出場の予定だった翌13日の同カードは無念の中止となったが、チャンスはすぐそこにある。スケールアップした打撃でチームを勝利へ導くつもりだ。 (杉浦 友樹)


◇山本 恵大(やまもと・けいた)1999年(平11)8月6日生まれ、東京都出身の25歳。国士舘では甲子園出場なし。明星大から21年育成ドラフト9位でソフトバンクに入団。2軍では22年は7試合、23年は5試合、24年は14試合に出場。ニックネームは「やまちゃん」。背番号は支配下登録で150から77に変更となった。1メートル83、86キロ。右投げ左打ち。

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